2012年7月13日金曜日

Nr.198 「敵を救わなければ Il rival salvar tu dêi」(歌劇『清教徒』第2幕から)


●解説●
リッカルドがエルヴィーラに対して後ろめたい気持ちを抱いているのを察したジョルジョが、恋敵であるアルトゥーロの救出を促す。


●難易度●




GIORGIO
イル リヴァル サルヴァル トゥ デイ
イル リヴァル サルヴァル, サルヴァル トゥ プオイ

RICCARDO
イオ ノル ポッソ

GIORGIO
? トゥ ノル ヴオイ

RICCARDO


GIORGIO
トゥ イル サルヴァ !

RICCARDO
, アー ! , エイ ペリラ !

GIORGIO
トゥ クエッローラ オル ベン リメンブリ
ケ フッジ ラ プリジョニエラ

RICCARDO
スィー

GIORGIO
エ ダルトゥーロ フ コルパ インテラ ?

RICCARDO
トゥア ファヴェッラ オルマイ ・・・

GIORGIO

エ ヴェラ

RICCARDO
パルラ アペルト

GIORGIO
ホ デット アッサイ

RICCARDO
フ イル ヴォレル デル パルラメント
セ ア コルイ ラ ペーナ エストレマ
デイ リベッリ ラルディメント
イン アルトゥール
イン アルトゥール スィ ドメラ
イオ ノン ロディオ, イオ ノル パヴェント
マ リンデンニョ
マ リンデンニョ ペリラ
ペリラ

GIORGIO
! ウン レオ トルメント
オル ティンヴァード エ アッチェカ ・・・ アー ! トレーマ !
イル リモルゾ エ ロ スパヴェント
ラ トゥア ヴィータ
ラ トゥア ヴィータ ストラツィエラ
セ イル リヴァル ペル テ フィア スペント
ウナルトラルマ
ウナルトラルマ
ウナルトラルマ セコ アンドラ


●日本語訳●
GIORGIO
敵を救わなければならない、君は。
敵を救うことができる、君は。

RICCARDO
それはできない。

GIORGIO
できない? 君は望んでいないのか。

RICCARDO
できない。

GIORGIO
救うのだ!

RICCARDO
いやです、ああ! できない、彼は死ぬでしょう!

GIORGIO
君はあのときのことをよく覚えている、
女囚人を逃した。

RICCARDO
はい。

GIORGIO
まったくアルトゥーロの罪だろうか?

RICCARDO
どういうことです・・・

GIORGIO
真実だ。

RICCARDO
はっきり言って下さい。

GIORGIO
十分に言った。

RICCARDO
議会の決定です、
彼が極刑に値するというのは。
あらゆる反逆の大罪は
アルトゥーロの
死によって償われるでしょう。
彼を憎んでもいないし、恐れてもいない。
しかし、価値のない者は
滅びるでしょう。

GIORGIO
いや! 邪悪な憎しみが君の心に入り込み、
君の分別を失わせている…ああ、恐れよ!
後悔と恐怖が
君の人生を
滅ぼすだろう。
もし敵が君によって滅ぼされたならば
他の魂が
君に付きまとうことになるだろう。


●ヒアリングに使用したCD
歌劇『清教徒』全曲(リッカルド・ムーティ指揮/ローマRAI交響楽団&合唱団)
          Ψ このオペラの全曲動画は、こちら



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