2013年4月29日月曜日

Nr.236 「私自身にも分からない Ich weiß es selber nichts」(オペレッタ『ジュディッタ』第4幕から)


●解説●
恋人のオクターヴィオとも別れ、今やナイト・クラブの歌手として男たちの人気を独り占めしているジュディッタが、舞台で艶やかな美しさを振りまく。

●難易度●



イヒ ヴァイス エス ゼルバー ニヒツ

ヴァルム マン グライヒ フォン リーベ シュプリヒト

ヴェン マン イン マイナー ネーエ イスト

イン マイネ アオゲ シャオト

ウント マイネ ヘンデ キュスト



イヒ ヴァイス エス ゼルバー ニヒト

ヴァルム マン フォン ディー ツァオバー シュプリヒト

デム カイナー ヴィーダーシュテート

ヴェン エーア ミヒ ズィート

ヴェン エーア アン ミーア フォリューバー ゲート!



ドホ ヴェン ダス ローテ リヒト エアグリュート

ツーア ミッターネヒト ゲン シュトゥント

ウント アレ ラオシェン マイネムリート

ダン ヴィルト ミーア クラール デア グルント



マイネ リッペン ズィー キュッセン ゾー ハイス

マイネ グリーダー ズィント シュミークザーム ウント ヴァイス

イン デン シュテルネン ダー シュテート エス ゲシュリーベン

ドゥ ゾルスト キュッセン ドゥ ゾルスト リーベン!



マイネ フーセ ズィー シュヴェーベン ダヒン

マイネ アオゲン ズィー ロッケン ウント グリューン

ウント イヒ タンツ ヴィー イムラオシュ

デン イヒ ヴァイス

マイネ リッペン ズィー キュッセン ゾー ハイス



イン マイネン アーデルン ドリン

ダー ロルト ダス ブルート デア テンツェリン

デン マイネ シェーネ ムッター ヴァール

デス タンツェス ケーニギン

イム ゴルトネン アルカツァル!



ズィー ヴァール ゾー ヴンダーシェーン

イヒ ハープ ズィー オフト イム トラオム ゲゼーン

シュルーク ズィー ダス タムブリン

ツー ヴィルデム タンツ

ダー ザー マン アレ アオゲン グリューン



ズィー イスト イン ミーア アオフス ノイ エアヴァハト

イヒ ハープ ダス グライヒェ ロース

イヒ タンツ ヴィー ズィー ウム ミッターナハト

ウント フュール ダス アイネ ブロース

マイネ リッペン ズィー キュッセン ゾー ハイス

マイネ グリーダー ズィント シュミークザーム ウント ヴァイス

イン デン シュテルネン ダー シュテート エス ゲシュリーベン

ドゥ ゾルスト キュッセン ドゥ ゾルスト リーベン!



ウント フュール ダス アイネ ブロース

マイネ リッペン ズィー キュッセン ゾー ハイス


●日本語訳●

私自身にも分からない、

人がなぜ、すぐ恋について話すのか。

私の近くに来て、

私の目を見つめ、

私の手にキスをすると。


 私自身にも分からない、

人がなぜ、抗うことのできないような、

魔法について話すのか。

私を見かけたり、

私の傍を通り過ぎたりすると!



でも、赤い明かりが灯るころ、

真夜中の12時近く、

皆が私の歌に耳を傾けていると、

私にもその理由が分かってくるの。



私の唇、それはこんなにも熟いキスができる。

私の手足は、しなやかで白い。

星の中に、それは書いてあるの。

お前はキスをしろ、お前は恋をしろ、と!

私の足、それはそちらに漂っていく。

私の目、それは誘惑し、燃える。

そして、陶酔の中で踊るの、なぜって、知ってるから、

私の唇、それがこんなにも熱いキスができるってことを!



私の血管の中には

踊り子の血が流れている。

なぜなら、私の美しい母は、

踊りの女王だったから。

黄金色に輝くアルカサ-ルで。



彼女はとても美しかった。

私はよく彼女を夢に見るわ。

激しい踊りに合わせて、

タンバリンを叩く。

そんなとき、皆は燃える目を彼女に向けたものよ!

その彼女が、私の中に甦ったの。

私も同じ運命にあるのだわ。

彼女のように真夜中に踊り、

感じ取るのはただ一つだけ。

私の唇、それはこんなにも熟いキスができる。

私の手足は、しなやかで白い。

星の中に、それは書いてあるの。

お前はキスをしろ、お前は恋をしろ、と!

私の足、それはそちらに漂っていく。

感じ取るのはただ一つだけ。

私の唇、それはこんなにも熟いキスができる。


●ヒアリングに使用したCD●

オペレッタ『ジュディッタ』全曲(ビーブル/メルビッシュ音楽祭ライヴ)





2013年4月21日日曜日

Nr.235 「セビリアの城壁の近くにある」(歌劇『カルメン』第1幕から)


●解説●
逃走に手を貸してもらうため、カルメンが、セビリヤの城壁近くにある酒場の話をドン・ホセに静かに始める。

●難易度●
       
プレ デ ランパル ド セヴィル
シェ モン アミ リラ パスティア
ジライ ダンセ ラ セギディーリャ
エ ブワル デュ マンザニア
ジライ シェ モン アミ リラ パスティア
ウィ マイス トウト スル オン サンニュイ
エ レ ヴレ プレズィル ソン ア ドゥ
ドン プゥル ム トニル コンパニ
ジャメネライ モン アムゥル
モン アムゥル イル エスト オ ディアブル
ジュ レ ミ ザ ラ ポルト イエル
モン ポヴル クル トレ コンソラブル
モン クル エスト リブル コム レル
ジャイ デ ガラン ザ ラ ドゥゼヌ
マイス イル ヌ ソン パ ザ モン グレ
ヴワスィ ラ ファン ド ラ スメヌ
キ ブフ メメ
ジュ レメライ
キ ブフ モン アム
エル エスト ア プランドル
ヴゥ ザリヴェ オ ボン モマン
ジュ ナイ ゲル ル タン ダタンドル
カル アヴェク モン ヌゥヴェル アマン
プレ デ ランパル ド セヴィル
シェ モン アミ リラ パスティア
ジライ ダンセ ラ セギディーリャ
エ プワル デュ マンザニア
ジライ シェ モン アミ リラ パスティア
ア プレ デ ランパル ド セヴィル
シェ モン アミ リラ パスティア
ヌゥ ダンセロン ラ セギディーリャ
エ ブワロン デュ マンザニア
トラ ラ ラ ラ ラ ラ ラ ラ ラ
トラ ラ ラ ラ ラ ラ ラ ラ ラ

日本語訳
セビリアの城壁の近くにある
行きつけののリリアス・パスティアの店
セギディリャを踊りに行くの。
マンザヤもめるわ。

でもたった一人じゃ寂しいわ。
二人でなくっちゃ楽しくない。
だから一緒に誘って行くの、
あたしの大事な恋人を
恋人だって! どこへ行ったやら。
昨日、追い出したばかり。
落ち込みからもう立ち直ったわ、
あたしの心は空気みたいに自由だから。
あたしに言い寄ってくる男は
ダースもいるけど
どいつもこいつも気に入らない
そろそろ休みの日も近いから
好いてくれる人なら
好いてあげてもいいわ。
あたしの心欲しいと思っているのは誰?
いつでもどうぞ!
ちょうどいいときにやってきたわね。
もう待ってなんかいられない。
だって新しい恋人と一緒に行きたいから
ああ、セビリアの城壁の近くに
あたしのリリアス・パスティアの店があるわ
セギディーリアを踊れる。
マンザニーアを飲みに
トラ ラ ラ ラ ラ ラ ラ ラ ラ ラ
トラ ラ ラ ラ ラ ラ ラ ラ ラ ラ

●ヒアリングに使用したCD●
歌劇『カルメン』全曲(カラヤン指揮/ベルリン・フィル)



               

2013年4月15日月曜日

Nr.234 「ミミの病状は重い! Mimi e tanto malata !」(歌劇『ラ・ボエーム』第3幕から)


●解説●
ミミが立ち聞きしているとも知らず、ルドルフォがミミの深刻な病状をマルチェッロに打ち明ける。

●難易度●

 

RODOLFO
ミミ タント マラタ !
オンニ ディ ピゥ デクリナ
ポヴェラ ピッチナ
コンダンナタ !

MARCELLO
ミミ

MIMI
ヴオル ディレ ?

RODOLFO
ウナ テッリビル トッセ
レジル ペット スクオテ
ジア スムンテ ゴテ
ディ サングエ ロッセ

MARCELLO
ポヴェラ ミミ

MIMI
アイメ モリレ !

RODOLFO
ミア スタンツァ ウナ タナ
スクアッリダ
イル フオコ スペント
ヴェントラ ラッジラ イル ヴェント
ディ トラモンタナ
エッサ カンタ ソッリデ
イル リモルソ マッサレ
カジョン デル ファタレ
マル ルッチデ !

MARCELLO
ファル ドゥンクエ ?

MIMI
ミア ヴィータ !

RODOLFO
ミミ ディ セッラ フィオレ
ポヴェルタ スフィオリタ
ペル リキアマルラ イン ヴィータ
ノン バスタ アモーレ !
ノン バスタ アモーレ !

MARCELLO
オー クアル ピエタ
ポヴェレッタ !
ポヴェラ ミミ

MIMI
アイメ フィニタ
ミア ヴィータ ! フィニタ
アイメ モリル !

RODOLFO
? ミミ トゥ クイ ?
マイ センティト ?

MARCELLO
エッラ ドゥンクエ アスコルタヴァ ?

RODOLFO
ファチレ アッラ パウラ
ペル ヌッラ イオ マッロヴェッロ
ヴィエン ネル テポル !

MIMI
クエル タンフォ ソッフォカ !

RODOLFO
アーAh, ミミMimi

MARCELLO
ムゼッタ
リデ
コン リデ ?  アー チヴェッタ !
インパレライ

MIMI
アッディオ

RODOLFO
! ヴァイ ?
 
●日本語訳●

RODOLFO
ミミの病状は重い!
日ごとに弱っていく。
かわいそうにあの娘は
もう不治の病と宣せられている。

MARCELLO
ミミが!

MIMI
どういうこと?
RODOLFO
容赦ない咳が
彼女の痩せた胸を震わせ
やつれてしまった頬は
血のように赤くなる
MARCELLO
かわいそうなミミ。
RODOLFO
僕の部屋は穴倉だ、
粗末で。
火も絶やしてしまっている。
そこに風が入ってきて吹きまくる、
北風が。
彼女は歌い、笑っている。
それでかえって僕は自責の念にかられるのだ。
この僕なんだ、原因は。
彼女を、忌まわしい死に至らしめる病の。
MARCELLO
それで、どうするつもりなんだ?
MIMI
私の命よ!
RODOLFO
ミミは温室の花なんだ。
貧しさが彼女を萎れさせてしまった。
彼女を生き返らせるには
愛だけでは十分ではないんだ。
MARCELLO
ああ、なんと哀れを誘うことか!
かわいそうな女!
かわいそうなミミ!
MIMI
ああ、終わったのね!
私の命よ! 終わったのね!
ああ、死ぬのだわ!
RODOLFO
なぜ? ミミ! きみがここに?
僕の言ったこと、聞いたのか?
 
MARCELLO
じゃ、聞いていたのか?
RODOLFO
小さなことを大げさにしてしまうんだ、
心配性なもんで。
暖かいところに行こう!
MIMI
ダメ、あそこの嫌な匂いは息が詰まるわ!
RODOLFO
ああ、ミミ!
 
MARCELLO
ムゼッタだな、
笑っているのは。
だれとだ? ああ、浮気女め!
思い知らせてやる。
MIMI
さようなら。
RODOLFO
どうして! 行くのか?

●ヒアリングに使用したCD
『ラ・ボエーム』(ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)
                                         Ψ このオペラの全曲動画は、こち


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(特定非営利活動法人ミネルヴァ・アーチスト・サポートプログラム スタッフ一同)