2008年9月21日日曜日

Nr.20 「昔、ヴィーリャという森の妖精が Es lebt eine Vilja」(オペレッタ『メリー・ウィドウ』第1幕から)


●解説●
自宅をポンテヴェドロ風にしつらえた夜会をハンナが主催。夜会のホステスとして、森の妖精ヴィリアの恋の物語を歌う。

●難易度●



エス レプト アイネ ヴィリア アイン ヴァルトメクトライン
アイン イェーガー エアシャオト ズィー
イム フェルゼンゲシュタイン!
デム ブルシェン デム ヴルデ
ゾー アイゲン ツー ズィン
エーア シャオテ ウント シャオト
アオフ ダス ヴァルトメクトライン ヒン
ウント アイン ニーゲカンター シャオダー
ファスト デン ユンゲン イェーガースマン
ゼーンズフツフォル フィング エーア シュティル
ツー ゾイフツェン アン!
ヴィリア オー ヴィリア
ドゥ ヴァルトメクトライン
ファス ミヒ ウント ラス ミヒ
ダイン トラオトリープスター ザイン!
ヴィリア オー ヴィリア
ヴァス トゥースト ドゥ ミーア アン?
バング フレート アイン リープクランカー マン!

(合唱)
ヴィリア オー ヴィリア
ドゥ ヴァルトメクトライン
ファス ミヒ ウント ラス ミヒ
ダイン トラオトリープスター ザイン!


ヴィリア オー ヴィリア
ヴァス トゥースト ドゥ ミーア アン?
バング フレート アイン リープクランカー マン!

ダス ヴァルトメクトライン シュトレックト
ディー ハント ナーハ イーム アオス
ウント ツォーク イーン ヒナイン イン イーア フェルズィゲス ハオス
デム ブルシェン ディー ズィンネ フェアガンゲン ファスト ズィント
ゾー リープト ウント ゾー キュッスト ガール カイン イルディッシェス キント
アルス ズィー ズィヒ ダン ザット ゲキュッスト
フェアシュヴァント ズィー ツー デアゼルベン フリスト!

アインマール ハット ノホ デア アルメ ズィー ゲグリュースト

ヴィリア オー ヴィリア ドゥ ヴァルトメクトライン
ファス ミヒ ウント ラス ミヒ
ダイン トラオトリープスター ザイン!
ヴィリア オー ヴィリア ヴァス トゥースト ドゥ ミーア アン?
バング フレート アイン リープクランカー マン!

●日本語訳●
昔、ヴィーリャという森の妖精がおりました。
ある狩人が岩山で妖精ヴィーリャを見ました!
心を奪われた若者は、森の妖精を見詰めました。
すると、その年若い狩人は
かつて思いもしなかった畏怖の念にとりつかれました。
恋い焦がれた若者は静かに喘ぎ始めます。
ヴィーリャ、ヴィーリャ、妖精ヴィーリャ、
ぼくをつかまえて、お前の恋人にしておくれ!
ヴィーリャ、おおヴィーリャ、
ぼくをいったい、どうするつもりなのだ?
恋に落ちた若者は心配顔で哀願しました!

ヴィーリャ、おおヴィーリャ、妖精ヴィーリャ、
ぼくをつかまえて、お前の恋人にしておくれ!

ヴィーリャ、おおヴィーリャ、
ぼくを、どうするつもりなのだ?
恋に落ちた若者は心配顔で哀願しました。
妖精ヴィーリャは若者に手を差し伸べると、
若者を岩の家へと引き入れます。
若者は気が遠くならんばかりです。
この世のものではない妖精は若者をいとおしみ、口づけをしました。
そして、心ゆくまで口づけをすると途端に妖精は消え失せました!
哀れな若者はもう一度、口づけをしてみました。
ヴィーリャ、おおヴィーリャ、妖精ヴィーリャ、
ぼくをつかまえて、お前の恋人にしておくれ!
ヴィーリャ、おおヴィーリャ、ぼくにどんな魔法をかけたのだ? 
恋に落ちた若者は尋ねました。

ヴィーリャ、ヴィーリャ、妖精ヴィーリャ、
ぼくをつかまえて、お前の恋人にしておくれ!

ヴィーリャ、おおヴィーリャ、ぼくにどんな魔法をかけたのだ?
恋に落ちた若者は尋ねました。

●ヒアリングに使用したCD●
オペレッタ『メリー・ウィドウ』全曲(ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮/フィルハーモニア管弦楽団)





2008年9月15日月曜日

Nr.19 「昼も夜も Notte e giorno faticar」(歌劇『ドン・ジョヴァンニ』第1幕から)


●解説●
ドン・ジョヴァンニに辺りの警戒を言いつけられたレポレッロが、主人とわが身を引き比べ、不平・不満を並べる。                              

●難易度●

 

ノッテ エ ジョルノ ファティカル
ペル キ ヌッラ サ グラディル
ピオヴァ エ ヴェント ソッポルタル
マンジャル マーレ エ マル ドルミル
ヴォッリオ ファル イル ジェンティルウオーモ
エ ノン ヴォッリオ ピゥ セルヴィル
エ ノン ヴォッリオ ピゥ セルヴィル
ノン ノン ノン ノン ノン ノン
ヴォッリオ ピゥ セルヴィル
オー ケ カーロ ガラントゥオーモ!
ヴオル スタル デントロ コッラ ベッラ
エド イオ ファル ラ センティネッラ!
ラ センティネッラ!
ラ センティネッラ!
ヴォッリオ ファル イル ジェンティルウオーモ
エ ノン ヴォッリオ ピゥ セルヴィル
エ ノン ヴォッリオ ピゥ セルヴィル
ノン ノン ノン ノン ノン ノン
ヴォッリオ ピゥ セルヴィル
マ ミ バル ケ ヴェンガ ジェンテ
マ ミ バル ケ ヴェンガ ジェンテ
ノン ミ ヴォッリオ ファル センティル
ノン ミ ヴォッリオ ファル センティル
ノン ノン ノン ノン ノン ノン
ミ ヴォッリオ ファル センティル

●日本語訳●
夜も昼もヘトヘトになりながら、
喜んでもくれない人のために、
雨にもめげず、風にもめげず、
食事にも眠りにもありつけず。
俺も貴族になりたいものだ、
これ以上、他人に仕えるのは真っ平だ。
ああ、なんて立派な旦那だ!
あなたは、美女と一緒に家の中、こっちはその見張り番とは。
俺も貴族になりたいものだ、これ以上、他人に仕えるのは真っ平だ。

●ヒアリングに使用したCD●
歌劇『ドン・ジョヴァンニ』全曲(リッカルド・ムーティ指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団)




2008年9月7日日曜日

Nr.18 「星はきらめき E lucevan le stelle…」(歌劇『トスカ』第3幕から)


●解説●
処刑を前に夜明けの空を眺めながら、愛するトスカへの想いをカヴァラドッシが歌う。 

●難易度●



エ ルーチェヴァン レ ステッレ
エドレッツァーヴァ ラ テルラ
ストリデーア ルッショ デッロルト
エ ウン パッソ スフィオラーヴァ ラ レーナ
エントラーヴァ エッラ フラグランテ
ミ カデーア フラ レ ブラッチャ
オー! ドルチ バーチ オ ラングイデ カレッツェ
メントリオ フレメンテ
レ ベッレ フォルメ ディッショッリエーラ ダイ ヴェーリ!
ズヴァニ ペル セムプレ イル ソンニョ ミオ ダモーレ
ローラ エ フッジータ
エ ムオイオ ディスペラート!
エ ムオイオ ディスペラート!
エ ノン オ アマート マイ タント ラ ヴィータ!
タント ラ ヴィータ!

●日本語訳●
星はきらめき、大地は香り、
菜園の戸がきしんで、足が軽やかに砂地に触れた。
いい匂いをさせた彼女が入ってきて、私の腕に倒れかかった。
ああ、甘い口づけ、悩ましい愛撫、
その間に私は、震えながら美しい姿をベールから引き出していた。
私の愛は永遠に消え、時は去り、私は絶望の中で死ぬ。
今ほど人生をいと惜しんだことはない。

●ヒアリングに使用したCD●
歌劇『トスカ』全曲(マイケル・ティルソン・トーマス指揮/ハンガリー国立歌劇場管弦楽団)





2008年9月1日月曜日

Nr.17 「宿命的な贈り物」(歌劇『ドン・カルロ』第4幕から)


●解説●
美貌と嫉妬がもたらした忌まわしい運命を、エーボリ公女が嘆いて独白する。

●難易度●



オー ドン ファタール オー ドン クルデル
ケ イン スオ フロル ミ フェーチェ イル チェール!
トゥ ケ チ ファ スィ ヴァーネ エ アルテール
ティ マレディーコ ティ マレディーコ オ ミア ベルタ
ヴェルサル ヴェルサル ソル ポッソ イル ピアント
スペーメ ノンノ ソッフリル ドヴロ!
イル ミオ デリット エ オッリビル タント
ケ カンチェッラルロ マイ ノル ポトロ!
ティ マレディーコ ティ マレディーコ オ ミア ベルタ
アー! ティ マレディーコ オ ミア ベルタ

オ ミア レジーナ イオ ティンモライ
アル フォッレ エッロル ディ クエスト コル
ソーロ イン ウン キオストロ アル モンド オ マイ
ポトロ チェラル イル ミオ ドロール!
アー! オ ミア
オ ミア レジーナ
ソーロ イン ウン キオストロ アル モンド オ マイ
ポトロ チェラル イル ミオ ドロール!
ソーロ イン ウン キオストロ アル モンド オ マイ
ポトロ チェラル イル ミオ ドロール!

オー! エ カルロ!
ア モルテ ドマーニ カルロ ディーオ
アー! モルテ ドマーニ
ウン ディ ミ レスタ ラ スペーメ マッリーデ
オー ベネデット イル チェル!
ベネデット イル チェル! ロ サルヴェロ!
ウン ディ ミ レスタ
ウン ディ ミ レスタ
スィー ア ベネデット イル チェル! ロ サルヴェロ!
スィー ロ サルヴェロ!

●日本語訳●
宿命的な贈り物、むごい贈り物、天が怒って私に与えられた!
人の心をおごり昂ぶらせる不幸な美しさよ、私はお前を呪います。
私には涙を流すことしかできない。
希望もない、苦しむほかはない!
私の罪はけっして消せないほど恐ろしいもの!
不幸な美しさよ、私はお前を呪います。
ああ! 私はお前を呪います。

ああ、王妃様、私はあなたを、この心の気狂いじみた過ちの犠牲にしたのです。
もはや、この世では私の苦しみを修道院で隠すほかないでしょう!
ああ! 王妃様。
もはや、この世では私の苦しみを修道院で隠すほかないでしょう!

ああ天よ! そしてカルロ様!
明日、あなたは死出の旅路につかれる!
ああ! 明日、死出の。
まだ一日ある、ああ希望が微笑みかける。
天よ祝福されよ!
あの方をお救いするのだ!
まだ一日ある!
まだ一日ある!
天よ祝福されよ! あの方をお救いするのだ!

●ヒアリングに使用したCD●
歌劇『ドン・カルロ』全曲(ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリンフィルハーモニー管弦楽団)