2008年8月24日日曜日

Nr.16 「おお、祖国よ O Vaterland」(オペレッタ『メリー・ウィドウ』第1幕から)


●解説●
未亡人ハンナがパリ男に奪われれば国の財政が危機に瀕する。それを防ぐため公使に呼び戻され、公使館に千鳥足で現れたダニロがマキシムを礼賛する。

●難易度●



オー ファーターラント ドゥ マハスト バイ ターク
ミーア ショーン ゲニューゲント ミュー ウント プラーク!
ディー ナハト ブラオフト イエーダー ディプロマート
ドホ マイステンタイリス フューア ズィヒ プリヴァート!
ウム アインス ビン イヒ ショーン イム ビュロー
ドホ ビン イヒ グライヒ ドラオフ アンダースヴォー
ヴァイル マン デン ガンツェン リーベン ターク
ニヒト インマー イム ビュロー ザイン マーク!
エアシュタッテ イヒ バイム シェフ ベリヒト
ゾー トゥ イヒ マイステンス ゼルバー ニヒト
ディー シュプレヒシュトゥンド ハルト イヒ ニーマンス アイン
アイン ディプロマート ムス シュヴァイクザーム ザイン!
ディー アクテン ホイフェン ズィヒ バイ ミーア
イヒ フィンデス ギプト ツー フィール パピーア
イヒ タオホ ディー フェーダー ゼルテン アイン
ウント コム ドホ イン ディー ティント ヒナイン!
カイン ヴンダー ヴェン マン ゾー フィール トゥート
ダス マン アム アーベント ゲルネ ルート
ウント ズィヒ バイ ナハト ヴァス マン ゾー ネント
エアホールング ナーハ デア アルバイト ゲント!
ダー ゲー イヒ ツー マクスィム
ドルト ビン イヒ ゼーア インティーム
イヒ ドゥツェ アレ ダーメン
ルーフ ズィー バイム コーゼナーメン
ロロ ドド ジュジュ
クロクロ マルゴ フルフル
ズィー ラッセン ミヒ フェアゲッセン
ダス トイレ ファーターラント!
ダン ヴィルト シャンパンニスィーアト
ウント ホイフィヒ パンポニールト
ウント ゲーツ アンス コーゼン キュッセン
ミット アレン ディーゼン ズューセン
ロロ ドド ジュジュ
クロクロ マルゴ フルフル
ダン カン イヒ ライヒト フェアゲッセン
ダス トイレ ファーターラント!

●日本語訳●
おお、祖国よ、昼間はたっぷりと、
お前に苦労をかけさせられる!
だけど夜はどの外交官も
たいてい自分のために必要になるのさ!
1時にゃ事務所にいるけれど、
その後はすぐに他の場所へ。
日がな一日、事務所なんかに
誰もいたくはないからね!
上司に報告するときも
たいていは自分じゃやらない。
面会時間は守らない。
外交官は無口でなければね!
書類が山と積まれるぼくの部屋。
何て書類が多いんだ。
インクにはペンを浸さないが、
困った事態にはよくはまり込む!
これだけ仕事に精を出せば、
宵の口は一服し、
夜中となれば気がねなく、
気晴ししたくなったって不思議じゃない!
だから、ぼくはマクシムに行っては、
そこで打ち解ける。
女性たちとねんごろに
愛称を使って話すんだ。
ロロ、ドド、ジュジュ、
クロクロ、マルゴ、フルフル。
祖国のことを女性たちが、
忘れさせてくれるのさ。
シャンパンの栓を抜き、
カンカンもしばしば踊る。
女性たちといちゃついたり、
口づけしたりし始めるのさ。
ロロ、ドド、ジュジュ、
クロクロ、マルゴ、フルフル。
こうしてぼくは祖国のことを
忘れることができるのさ!

●ヒアリングに使用したCD●
オペレッタ『メリー・ウィドウ』全曲(ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮/フィルハーモニア管弦楽団)




2008年8月17日日曜日

Nr.15 「ああ!だれが私に教えてくれるでしょう? Ah, chi mi dice mai」(歌劇『ドン・ジョヴァンニ』第1幕から)


●解説●
自分を捨てた薄情なドン・ジョヴァンニへの復讐を誓ったエルヴィーラが、激しい感情を吐露する。

●難易度●

 

アー キ ミ ディーチェ マイ
クエル バルバロ ドヴェ
ケ ペル ミオ スコルノ アマイ
ケ ミ マンコ ディ フェ?
ケ ミ マンコ ディ フェ?
アー セ リトロヴォ レンピオ
エ ア メ ノン トルナ アンコル
ヴォ ファルネ オッレンド シェンピオ
リ ヴォ カヴァーレ イル コル
リ ヴォ カヴァーレ イル コル

ヴォ ファルネ オッレンド シェンピオ
リ ヴォ カヴァーレ イル コル
リ ヴォ カヴァーレ イル コル
スィー リ ヴォ カヴァーレ イル コル

アー キ ミ ディーチェ マイ
クエル バルバロ ドヴェ
ケ ペル ミオ スコルノ アマイ
ケ ミ マンコ ディ フェ?
ケ ミ マンコ ディ フェ?
アー セ リトロヴォ レンピオ
エ ア メ ノン トルナ アンコル
ヴォ ファルネ オッレンド シェンピオ
リ ヴォ カヴァーレ イル コル
リ ヴォ カヴァーレ イル コル
スィー リ ヴォ カヴァーレ イル コル

リ ヴォ カヴァーレ イル コル
リ ヴォ カヴァーレ イル コル
リ ヴォ カヴァーレ イル コル
カヴァーレ イル コル

●日本語訳●
ああ! だれが私に教えてくれるでしょう? あの悪党がどこにいるかを、
恥ずかしいこととはいえ、私が愛した人は、私の信頼を裏切ったあの人は?

ああ、もし、あの裏切り者を再び見つけたら、もう、二度と私のもとへ帰って来ないならば、
ひどい目に遭わせてやりましょう
その心臓を引き裂いてやりましょう。

ああ! だれが私に教えてくれるでしょう? あの悪党がどこにいるかを、
恥ずかしいこととはいえ、私が愛した人は、私の信頼を裏切ったあの人は?

ああ、もし、あの裏切り者を再び見つけたら、もう、二度と私のもとへ帰って来ないならば、
ひどい目に遭わせてやりましょう
その心臓を引き裂いてやりましょう。

●ヒアリングに使用したCD●
歌劇『ドン・ジョヴァンニ』全曲(リッカルド・ムーティ指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団)




2008年8月9日土曜日

Nr.14 「私は歌に生き、恋に生き Vissi d'arte, vissi d'amore」(歌劇『トスカ』第2幕から)


●解説●
カヴァラドッシ助命の代償を求めてトスカに迫るスカルピア。自分の絶望的な状況をトスカが神に訴える。
                                        ●難易度●



ヴィッスィ ダルテ ヴィッスィ ダモーレ
ノン フェーチ マイ マーレ アダーニマ ヴィーヴァ!
コン マン フルティーヴァ
クアンテ ミゼーリエ コノッビ アイウタイ

センプレ コン フェ スィンチェーラ
ラ ミア プレギエーレ
アイ サンティ タベルナーコリ サリ
センプレ コン フェ スィンチェーラ
ディエーディ フィオーリ アッリ アルタル
ネッローラ デル ドローレ
ペルケ ペルケ スィンニョーレ
ペルケ メ ネ リムーネリ コズィ?

ディエーディ ジョイエッリ デッラ マドンナ アル マント
エ ディエーディ イル カント
アッリ アストリ アル チェル ケ ネ リデアン ピゥ ベッリ
ネッローラ デル ドローレ
ペルケ ペルケ スィンニョーレ
アー ペルケ メ ネ リムーネリ コズィ?

●日本語訳●
私は歌に生き、恋に生き、人にけっして悪さをしませんでした。
惨めな人たちがいれば、そっと手を差し伸べて助けました。

いつも誠の信仰を込めた私の祈りは聖壇に昇り、

いつも誠の信仰を込めて、私は祭壇に花を捧げました。
苦しみのときに、なぜ、なぜ、主よ
なぜ、私にこのような報いをお与えになるのですか?
私は聖母様のマントに宝石を捧げましたし、
星に歌を捧げれば、星々は天上でいっそう美しく微笑みました。
苦しみのときに、なぜ、なぜ、主よ、
なぜ、私にこのような報いをお与えになるのですか?

●ヒアリングに使用したCD●
歌劇『トスカ』全曲(マイケル・ティルソン・トーマス指揮/ハンガリー国立歌劇場管弦楽団)




2008年8月3日日曜日

Nr.13 「強い愛が私を呼んでいる Possente amor mi chiama」(歌劇『リゴレット』第2幕から)


●解説●
「リゴレットの妾を誘拐してきた」と廷臣たちから報告され、それがジルダとわかったマントヴァ公爵が抑えきれない喜びの気持ちを歌う。

●難易度●

 

ポッセンテ アモル ミ キアーマ
ヴォラール イオ デッジョ ア レイ
イル セルト ミオ ダレイ
ペル コンソラール クエル コル
イル セルト ミオ ダレイ
ペル コンソラール クエル コル
アー! サッピア アルフィン キ ラーマ
コノスカ アルフィン キ ソノ
アップレンダ カンコ イン トローノ
ア デーリ スキアーヴィ アモル
アップレンダ カンコ イン トローノ
カンコ イン トローノ
ア デーリ スキアーヴィ
ア デーリ スキアーヴィ アモル

ポッセンテ アモル ミ キアーマ
ヴォラール イオ デッジョ ア レイ
イル セルト ミオ ダレイ
ペル コンソラール クエル コル
イル セルト ミオ ダレイ
ペル コンソラール クエル コル
アー! サッピア アルフィン キ ラーマ
コノスカ アルフィン キ ソノ
アップレンダ カンコ イン トローノ
ア デーリ スキアーヴィ アモル
アップレンダ カンコ イン トローノ
カンコ イン トローノ
ア デーリ スキアーヴィ
ア デーリ スキアーヴィ アモル

ア デーリ スキアーヴィ アモル
ア デーリ スキアーヴィ アモル
ア デーリ スキアーヴィ アモル
ア デーリ スキアーヴィ アモル

●日本語訳●
強い愛情が私を呼んでいる。
私は必ずあの女のもとへ飛んでいくだろう。
あの心を慰めるためなら私の冠を与えてもいい。
ああ、せめて愛する者がだれかわかってくれたら、
私が誰か、しっかりわかってくれたら、
王位にもなお恋の奴隷のあることをわかってくれたら。

強い愛情が私を呼んでいる。
私は必ずあの女のもとへ飛んでいくだろう。
あの心を慰めるためなら私の冠を与えてもいい。
ああ、せめて愛する者がだれかわかってくれたら、
私が誰か、しっかりわかってくれたら、
王位にもなお恋の奴隷のあることをわかってくれたら。

●ヒアリングに使用したCD●
歌劇『リゴレット』全曲(リッカルド・ムーティ指揮/ミラノ・スカラ座管弦楽団)