2017年11月17日金曜日

Nr.437 「私は、あなたを愛していました! Io t'amava !」(歌劇『ナブッコ』第1幕から)


●曲目解説●
人質に取られている、ナブッコの娘フェネーナと、エルサレム王の甥、イズマエーレは相思相愛の仲であるが、アビガイッレも、また、イズマエーレに想いを寄せている。アビガイッレは、エルサレムの神殿を制圧し、イズマエーレに、「自分の愛を受け入れれば民衆を助けよう」と提案するが、イズマエーレは、それを拒絶する。

●難易度●
(ABIGAILLE)
イオ タマヴァ ! イル レンニョ エ イル コーレ
ペル トゥオ コーレ イオ ダート アヴレイ !
ウナ フリア エ クエスタモーレ
ヴィータ オ モルテ ヴィータ オ モルテ エイ ティ プオ ダル
アー セ マミ アンコル ポトレイ
イル トゥオ ポポル イル トゥオ ポポロ サルヴァル !

(ISMAELE)
アー ノ ! ラ ヴィータ イオ タッバンドノ
マ イル ミオ コーレ ノル ポッスィオ
ディ ミア ソルテ イオ リエト オル ソノ
イオ ペル メ ノ ノ ペル メ ノン ソ トレマル

(ABIGAILLE)
イオ タマヴァ !
ウナ フリア エ クエスト アモーレ
イオ タマヴァ !

(FENENA)
アー ! ジア ティンヴォコ ジア ティ セント
ディオ ヴェラーチェ ディスラエッロ
ノン ペル メ ネル フィエル チメント
ティ コンヴァ イル ミオ プレガル !

(ISMAELE)
マ ティ ポッサ イル ピアント モイ
ペル ミオ ポポロ パルラル !

(ABIGAILLE)
アー セ マミ アンコル ポトレイ

(FENENA)
オー プロテッジ イル ミオ フラテッロ
エ メ ダンナ ア ラグリマル !

(ISMAELE)
マ ティ ポッサ イル ピアント ミオ
アー スィー パルラル !

(ABIGAILLE)
サルヴァル アー イル トゥオ ポポロ サルヴァル !

(FENENA)
オー プロテッジ イル ミオ フラテッロ
エ メ ダンナ ア ラグリマル

(ISMAELE)
マ ティ ポッサ イル ピアント ミオ
ペル ミオ ポポロ パルラル

(ABIGAILLE)
サルヴァル アー イル トゥオ ポポロ サルヴァル

(FENENA)
エ メ ダンナ ア ラグリマル
エ メ ダンナ
ア ラグリマル ア ラグリマル アー !

(ISMAELE)
アー ペル ミオ ポポロ パルラル
アー ペル ミオ ポポロ
アー スィー パルラル アー スィー アー スィー パルラル !

(ABIGAILLE)
サルヴァル サルヴァル
アー スィー サルヴァル アー スィー アー スィー サルヴァル !

●日本語訳●
(ABIGAILLE)
私は、あなたを愛していました!王国も心も
あなたの心を得るためなら、与えたことでしょう!
この愛は、一つの狂気。
生か死か、どちらかを、あなたに与えるもの。
ああ、あなたが私を愛してくれたなら、まだ、できるのに、
あなたの民を救うことが!

(ISMAELE)
ああ、それはできない!私の命をあなたに委ねることはできても
心は委ねることはできない。
私は、自分の運命を受け入れている。
私の身の上のことで、恐れるものはない。

(ABIGAILLE)
私は、あなたを愛していました!
この愛は、一つの狂気。
私は、あなたを愛していました!

(FENENA)
ああ!私はあなたを呼び求め、あなたの声を聞いています。
イスラエルの真の神よ。
私のためではなく、この恐ろしい試練の中で
私の祈りが、あなたの心を動かしますように!

(ISMAELE)
私の涙が、あなたに
私の民のために語りかけんことを!

(ABIGAILLE)
ああ、あなたが私を愛してくれたなら、まだ、できるのに、
(FENENA)
ああ、私の兄弟を守り給へ。
そして、私を罰して、泣かせ給へ!

(ISMAELE)
私の涙が、あなたに
語りかけんことを!

(ABIGAILLE)
救うことが、ああ、あなたの民を救うことが!

(FENENA)
ああ、私の兄弟を守り給へ。
そして、私を罰して、泣かせ給へ!

(ISMAELE)
私の涙が、あなたに
私の民のために語りかけんことを。

(ABIGAILLE)
救うことが、ああ、あなたの民を救うことが!

(FENENA)
そして、私を罰して、泣かせ給へ!
そして、私を罰して、
泣かせ給へ、ああ!

(ISMAELE)
ああ、私の民のために語りかけんことを。
ああ、私の民のために
ああ、語りかけんことを!

(ABIGAILLE)
救うことが、
ああ、救うことが!

●ヒアリングに使用したCD●
歌劇『ナブッコ』全曲(リッカルド・ムーティ指揮/フィルハーモニア管弦楽団)






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