2010年8月23日月曜日
Nr.108 「ターヨの岸で Von des Tajo Strand 」(オペレッタ『ジプシー男爵』第3幕から)
●解説●
スペイン戦線から凱旋したジュパーンが、待っていたみんなに戦線での怪しげな手柄話を繰り広げる。
●難易度●
☆
Ω歌手の聴き比べは、こちら。
♪
フォン デス ターヨ シュトラント
ヴォー ミット シュタルカー ハント
ヴィーア ディー ファインデ モーレス ゲレーアト
ザッパーメント ズィント ヴィーア ハイムゲケーアト
ライヒ ミット ルーム ベシェーアト
ナーメン ミット ヴァス デス ミットネーメンス ヴェーアト
ゾー アイン クリーク イスト アイン グラオス
ゴット セイ ダンク ダス エーア アオス
ダス ゲズント イヒ デン ハイムヴェーク ノホ ファント
ニヒト アイン ヒープ シュレックテ ミヒ
ニヒト アイン シュス ニヒト アイン シュティヒ
ヌーア マイン タインティス ア ビッセアル フェアブラント
ヌーン ゲシュヴィント グリュース ディヒ ゴット
フロイント ウント キント グリュース ディヒ ゴット
アレ フィント イヒ ヴィーダー シェーン バイナント
ヤー ヤー
♪
ギープ アハト エス クラハト
シュライト ミヒ アイン シュパーニアー アン
シース ドゥ ヌーア ツー
イヒ ビュック ミヒ ヴィー イヒ カン
ザイン ゲヴェール イスト レール
イヒ ライス イームス アオス デア ハント
ウント ハオ ゲナオ イーン ミッテン アオスアイナント
バルダオツ
デア カオツ ダー リークト ミヒ モイゼルシュタート
イヒ フィント ゲシュヴィント ダス クラインゲルト
ダス エーア ハット
オーホー ヘル カメラート
ウム アレス ヴェールス ア シャード
ウント ズーフ イーン ドゥルヒ ビス アオフ ディー レッツテ ナート
ゾー マッハ イヒス ヴォール アイン ドゥッツェントマール
バイム ファイント アオホ イスツ ミーア ガンツ エガール
フレムダー ヘルト グリュース ディヒ ゴット
ウーア ウント ゲルト グリュース ディヒ ゴット
ヴェン マン フェルト イスト アレス レーラー タント
ヤー ヤー
♪
アインマール スカンダール
ロックト ミヒ アイン シュパーニッシュ ヴァイプ
ホラ ニクス ダー ザーク イヒ ドライ シュリット フォム ライプ
ドホ ツィルプト ウント ヴィルプト ウム ツァールテ リーベ ズィー
ダー ツァイク イヒ グライヒ ミヒ ヴィーダー アルス ジェニー
イム ヌー ペル ドゥ ヴァール イヒ ミット イーア ガラント
ズィー ガープ フェアリープト ミーア イーレ ヴァイセ ハント
ドラオフ シュテックト アイン ディアマント
デン ザンフティヒ イーア エントヴァント
ヒーア トラーク イヒ イーン アルス トイエレス リーベスファント
ゾー マハト シュラオ イヒス ユーバーアル
バイム ファイント ヴァール ミーア ダス ガンツ エガール
ウント アイン ヤーデス マール ブリープ イヒ ハルト ヴィー シュタール
カイン ゾルダート デア グライヒ ミーア エス トゥート
ザッペルメント
デン ディー ヴァイバーブルート ダンク デア ゾンネングルート
ハット ドルト フリュッスィヒ ラーヴァ イム ブルート
マンヒェ ドンナ ツヴァール ムデルザオバー ヴァール
ドホ マイン ヘルツ タプファー シュテーツ ヴィーダーシュタント
ウント ミット イェーダー ブリープ イヒ アルス ヘルツェンスディープ
ヌーア ゾー ガンツ オーバーフレヒリヒ ベカント
エイネン シュマッツ グリュース ディヒ ゴット
リーバー シャッツ グリュース ディヒ ゴット
カイネン プラーツ ハット ディー リープ イム ファインデスラント
ナイン ナイン
●日本語訳●
ターヨの岸で
腕を奮って、敵を大いにやっつけた。
そして、故国に帰って来た。
大きな手柄を立て、功績があった。
こんな戦争は真っ平。
終わって、家に帰れるのはありがたい。
鉄砲玉も銃剣も私を驚かさなかった。
ただ少し陽に焼けただけだ。
さあ、早く、
やあ、友だちよ、子供よ、
みんなに会えて嬉しいよ。
やあ。
「気をつけろ、ドンと行くぞ」と
スペイン兵が叫んだ。
「打つなら打て。
私はできるだけかがむぞ」。
彼の鉄砲は空だ。
私は彼の手からそれを奪い取る。
そして、彼を真正面からぶん殴る。
ドスン、パタン。
彼は倒れて身動きもできない。
わしは、彼がお小銭を持っているのが分かった。
「おやおや、友だち、
これは惜しいね」
そして、服の縫目まで探した。
こんなことは何回もやったよ。
相手が敵なのだから、何でもないことさ。
見知らぬ英雄よ、今日は。
時計とおカネよ、今日は。
死んだら、こんなものも皆、値打ちがない。
そうだとも。
それから一度は、恋の火遊び。
スペイン女が誘惑した。
「三歩離れて近寄るな!」と私は言う。
だけど彼女は誘惑する。
そこで私は女にかけての天才を発揮する。
すぐ仲よくなって、彼女は白い手を差し出す。
その指にはまったダイヤモンドを
私はそっと失敬した。
これがすなわち彼女の愛の印だよ。
こんな風に目をギョロつかせて、
獲物はないかと探し回る。
敵だろうが味方だろうが、お構いなし!
そして、いつも私は鉄のように固い。
私のような兵隊は、他にはないよ。
スペイン女は、太陽の強いせいか、
血の代わりに熔岩が体を流れている。
女はうどんのように真っ白だが、
私の心は勇敢に抵抗したぞ。
そして、どの女たちにも女たらしだという、ちょっとした名があったものさ。
キスを一つ、今日は。
かわいい人よ、今日は。
敵国では恋は
禁物だ!
●ヒアリングに使用したCD●
オペレッタ『ジプシー男爵』全曲(アッカーマン指揮フィルハーモニア管弦楽団)
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿