2013年6月25日火曜日

Nr.244 「あなたのものです、私の心は! Dein ist mein ganzes Herz !」(オペレッタ『微笑の国』 第3幕から)




●解説●

北京の風習を受け入れることができず、「本当に結婚するの」と問うリーザに対し、スー・ホン殿下が静かに歌う。



●難易度●

(易)

           


ダイン イスト マイン ガンツェス ヘルツ!

ヴォー ドゥ ニヒト ビスト

カン イヒ ニヒト ザイン

ゾー ヴィー ディー ブルーメ ヴェルクト

ヴェン ズィー ニヒト キュスト デア ゾンネンシャイン

ダイン イスト マイン ショーンステス リート

ヴァイル エス アライン

アオス デア リーベ エアブリュート

ザーク ミーア ノホ アインマール マイン アインツィヒ リーベ

オー ザーク ノホ アインマール ミーア

イヒ ハープ ディヒ リープ !


ヴォーヒン イヒ インマー ゲーエ

イヒ フューレ ダイネ ネーエ

イヒ メヒテ ダイネン アーテム トリンケン

ウント ベーテント ディーア ツー フューセン ズィンケン


ディーア ディーア アライン!

ヴィー ヴンダーバール

イスト マイン ロイヒテンデス ハール!

トラオムシェーン ウント ゼーンズーヒツバング

イスト ダイン シュトラーレンダー ブリック

ヘル イヒ デア シュティンメ クラング

イスト エス ゾー ヴィー ムズィーク


ダイン イスト マイン ガンツェス ヘルツ !

ヴォー ドゥ ニヒト ビスト

カン イヒ ニヒト ザイン

ゾー ヴィー ディー ブルーメ ヴェルクト

ヴェン ズィー ニヒト キュスト デア ゾンネンシャイン

ダイン イスト マイン ショーンステス リート

ヴァイル エスアライン

アオス デア リーベ エアブリュート

ザーク ミーア ノホ アインマール マイン アインツィヒ リーベ

オー ザーク ノホ アインマール ミーア

イヒ ハープ ディヒ リープ !


日本語訳

あなたのものです、私の心は!

あなたのいないところには、

この私もいられません。

日の光の口づけがなければ

花が枯れるように。

あなたのものです、私の一番、きれいな歌は。

ひとえに愛の気持ちから、

つぼみを開く歌だからです。

たった一人の愛しい人よ、

言っておくれ、今、一度。

愛しています、の一言を!


どこへ行こうと私は、

あなたを身近に感じます。

あなたの息を飲み込んで、

足元にひれ伏したい。

ただただ、あなたの足元に!

なんと素晴らしいことでしょう、

あなたの輝く髪の毛は!

あなたのきらめく眼差しは

夢のように美しく、憧れに震えている。

声の響きを聞くときは

さながら音楽のようです。


あなたのものです、私の心は!

あなたのいないところには、

この私もいられません。

日の光の口づけがなければ

花が枯れるように。

あなたのものです、私の一番、きれいな歌は。

ひとえに愛の気持ちから、

つぼみを開く歌だからです。

たった一人の愛しい人よ、

言っておくれ、今、一度。

愛しています、の一言を!



●ヒアリングに使用したCD

オペレッタ『微笑の国』全曲(ビーブル指揮/メルビッシュ湖上音楽祭管)

2013年6月17日月曜日

Nr.243 「お前が俺に投げた、あの花は La fleur que tu m'avais jetée」(歌劇『カルメン』第2幕から)

 

●解説●
カルメンの怒りを鎮めるため、ドン・ホセが、肌身離さずしまってある、しおれた花を取り出してカルメンに寄せる思いを歌う。


●難易度●



ラ フルル ク テュ マヴァイ ジュテ

ダン マ プリゾン メテ レステ

フレトリ エ セシェ セト フルル

ガルデ トゥジュゥル サ ドゥス オドゥル

エ バンダン デズ ウル アンティエル

スュル メス ィウ

フェルマン メ ポピエル

ド セト オドゥル ジュ マンニヴレ

エ ダン ラ ニュイ ジュ ト ヴワィア

ジュ ム プルネ ザ ト モディル

ア ト デティステ

ア ム ディル

プゥルクワ フォティル ク ル デスタン

レ ミズ ラ スュル モン シュマン

ピュイ ジュ マキュゼ ド ブラスフェメ

エ ジュ ヌ サンテ ザン ムワ メム

ジュ ヌ サンテ クアン スル デズィル

アン スル デズィル アン スル エスプワル

ト ルヴワル オ カルメン

ウィ ト ルヴワル

カル テュ ナヴェ ユ カ パレトル

カ ジュテ ラン ルガル スュル ムワ

プゥル タンパレ ド トゥ モン エトル

オ マ カルメン

エ ジェタズ ユヌ ショズ ア トゥワ

カルメン ジュ テメ


日本語訳

お前が俺に投げた、あの花は
営倉でも俺の手元にあって

しなびて干からびてしまっても

いつまでも甘い香りを失わなかった。
そして、その間中、

まぶたを閉じた目の上で
俺はその香りに酔い、

夜にはお前を思い浮かべていいた。
俺はお前を呪い、

憎み、そして思った。

なんの意味がある? 運命が
俺の行く手に彼女を立たせたとしても。

それから、冒涜した自らを責めた。
そして、自分の中にはそれしかないことに気づく
たった一つの欲望、たった一つの願い。

お前に再会すること。おお、カルメン、そうだ、
お前と再び会うこと! お前は現れただけで
俺を一瞥しただけで
俺の心をすべて奪ってしまったのだから。
おお、俺のカルメン、
俺はお前にわが身を捧げたのだ。
カルメン、愛している !
 
●ヒアリングに使用したCD
歌劇『カルメン』全曲(カラヤン指揮/ベルリン・フィル)
                                                  

2013年6月9日日曜日

Nr.242 「じゃ、本当に終わってしまうのか? Dunque e proprio finite ? 」(歌劇『ラ・ボエーム』第3幕から)


●解説●
別れる決意をしたロドルフォとミミだが、冬に別れるのはしのびないと気づき、別れる時期を、花の咲く季節まで延ばす。
 
●難易度●
                                                           Ω 歌手の聴き比べは、こちら。
(RODOLFO)
ドゥンクエ  プロプリオ フィニテ ?
  ヴァイ   ヴァイ  ミア ピッチナ ?!
アッディオ ソンニ ダモル !
(MIMI)
アッディオ ドルチェ スヴェリアレ アッラ マッティナ !
(RODOLFO)
アッディオ ソンニャンテ ヴィータ
(MIMI)
アッディオ ラッブッフィ  ジェロスィ !
(RODOLFO)
 ウン トゥオ ソッリゾ アクエタ !
(MIMI)
アッディオ ソスペッティ 
(RODOLFO)
バチ
(MIMI)
プンジェンティ アマレッツェ !
(RODOLFO)
キオ  ヴェロ ポエタ
リマヴォ コン カレッツェ !
(MIMI e RODOLFO)
ソリ ディンヴェルノ  コザ  モリレ !
ソリ ! メントレ  プリマヴェーラ
チェ コンパンニョ イル ソル !
チェ コンパンニョ イル ソル !
(MIMI)
ニウノ  ソロ ラプリル
(RODOLFO)
スィ パルラ コイ ジッリ   ロゼ
(MIMI)
エシェ ダイ ニディ ウン チングエッティオ ジェンティレ
(MIMI e RODOLFO)
アル フィオリル ディ プリマヴェーラ
チェ コンパンニョ イル ソル !

キアッキエラン  フォンタネ
 ブレッツァ デッラ セラ
バルサミ ステンデ スッレ ドッリエ ウマネ
(MIMI e RODOLFO)
ヴオイ  スペッティアム
 プリマヴェーラ アンコル ?
(MIMI)
センプレ トゥア ペル  ヴィータ
(RODOLFO)
 ラッシェレモ
(MIMI)
 ラッシェレモ アッラ スタジオン デイ フィオル
(RODOLFO)
アッラ スタジオン デイ フィオル
(MIMI)
ヴォッレイ  エテルノ
ドゥラッセ イル ヴェルノ !
(MIMI e RODOLFO)
 ラシェレム アッラ スタジオン デイ フィオル !

●日本語訳●
(RODOLFO)
じゃ、本当に終わってしまうのか?
行ってしまうのか、僕の可愛い人よ!
さようなら、愛の夢よ!
(MIMI)
さようなら、朝の甘い目覚めよ!
(RODOLFO)
さようなら、夢のような生活。
(MIMI)
さようなら、喧嘩も嫉妬も!
(RODOLFO)
お前の微笑がそれを鎮めてくれた。
(MIMI)
さようなら、疑りよ!
(RODOLFO)
口づけ。
(MIMI)
つらい苦しみも!
(RODOLFO)
本当の詩人のように、それを
愛撫で韻を踏んであげた!
(MIMI e RODOLFO)
冬に一人ぼっちは、死ぬようなもの!
一人ぼっち! 春になれば
太陽が仲間になる!
(MIMI)
4月に一人ぼっちの人はいない。
(RODOLFO)
バラとユリと話すんだ。
(MIMI)
鳥の巣から、優しいさえずりが聞こえるわ。
(RODOLFO)
春の花が咲くときには
太陽が仲間になる!
(MIMI)
泉のおしゃべりも始まる。
夜のそよ風。
人々の苦痛を和らげ、慰めてくれる。
(MIMI e RODOLFO)
やっぱり待ちましょうか、
春を?
(MIMI)
命の続くかぎり、あなたのもの。
(RODOLFO)
別れるんだ…
(MIMI)
花の季節に別れましょう…
(RODOLFO)
花の季節に…
(MIMI)
いつまでも続くといいのに、
冬が。
(MIMI e RODOLFO)
花の季節に別れましょう!


●ヒアリングに使用したCD●
『ラ・ボエーム』(ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)
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