2014年11月20日木曜日

Nr.311 「僕はもう、わからない Non so piu cosa son」(歌劇『フィガロの結婚』第1幕から)



●曲目解説●

スザンナの手から伯爵夫人のリボンを奪い取ったケルビーノが思春期の女性への憧れを歌う。


●難易度●

(やや難)

  


ノン ピゥ コーサ ソン コーサ ファッチョ

オル ディ フォーコ オーラ ソーノ ディ ギアッチョ

オンニ ドンナ カンジャル ディ コローレ

オンニ ドンナ ファ パルピタル

オンニ ドンナ ファ パルピタル

オンニ ドンナ ファ パルピタル

ソロ アイ ノーミ ダモル ディ ディレット

スィ トゥルバ サルテラ イル ペット

パルラーレ スフォルツァ ダモーレ

ウン デズィーオ

ウン デズィーオ キーオ ノン ポッソ スピエガル

ウン デズィーオ

ウン デズィーオ キーオ ノン ポッソ スピエガル

ノン ピゥ コーサ ソン コーサ ファッチョ

オル ディ フォーコ オーラ ソーノ ディ ギアッチョ

オンニ ドンナ カンジャル ディ コローレ

オンニ ドンナ ファ パルピタル

オンニ ドンナ ファ パルピタル

オンニ ドンナ ファ パルピタル

パルロ ダモル ヴェッリアンド

パルロ ダモール ソニャンド

アッラックエ アッロンブレ アイ モンティ

アイ フィオーリ アッレルベ アイ フォンティ

アッレーコ アッラーリア アイ ヴェンティ

イル スオン ヴァーニ アッチェンティ

ポルターノ ヴィア コン

パルロ ダモル ヴェッリアンド

パルロ ダモール ソニャンド


アッラックエ アッロンブレ アイ モンティ

アイ フィオーリ アッレルベ アイ フォンティ

アッレーコ アッラーリア アイ ヴェンティ

イル スオン ヴァーニ アッチェンティ

ポルターノ ヴィア コン

ポルターノ ヴィア コン

ノノ オーダ

ノノ オーダ

パルロ ダモル コン

パルロ ダモル コン メ



日本語訳

僕はもう、わからない。自分が誰で、何をしているのか。

ときには火のように、また、ときには氷のように。

すべての女性が僕の顔を赤らめさせ、

僕の胸を高鳴らせる。

「愛」とか「愛しい」という言葉だけで

僕の胸は騒ぎ、熱くなる。

僕に恋を語らせてしまう、

自分でもわからない何か憧れが。

僕はもう、わからない。自分が誰で、何をしているのか。

ときには火のように、また、ときには氷のように。

すべての女性が僕の顔を赤らめさせ、

僕の胸を高鳴らせる。

僕は目を開けながら恋を語り、

夢見ながら恋を語る

水に、影に、山々に

花に、草に、泉に

こだまに、大気に、風に。

その風は空しい言葉の響きを

運び去ってしまう。

そして、もし、誰も聞いてくれる人がいなければ

僕は自分に恋を語るんだ。


水に、影に、山々に

花に、草に、泉に

こだまに、大気に、風に。

その風は空しい言葉の響きを

運び去ってしまう。

そして、もし、誰も聞いてくれる人がいなければ

僕は自分に恋を語るんだ。


●ヒアリングに使用したCD
歌劇『フィガロの結婚』全曲(リッカルド・ムーティ指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団)






1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ありがとうございます。イタリア語は日本人にとって読みやすいとはいえ、音をとりながら読むのは大変!歌いはじめはカタカナ表記があるととても助かるのです。訳もありがたい!