2018年4月30日月曜日

Nr.452 「おお、これほどの恥辱が加わることか Oh di qual onta aggravasi」(歌劇『ナブッコ』第3幕から)


●曲目解説●
雷が王冠に落ち、剣を握ることさえままならなくなったナブッコが、わが身を嘆く。その傍らで、玉座に着いた王女アビガイッレが、かつて奴隷であった自分に民がひれ伏す姿に、想いを馳せる。

●難易度●
(NABUCCO)
オー ディ クアル オンタ アッグラヴァスィ
クエスト ミオ クリン カヌート !
インヴァン ラ デストラ ゲリダ
コッレ アッラッチアル テムート !
アイ ミゼランド ヴェッリオ !
ロンブラ トゥ セイ デル レ
ロンブラ トゥ セイ ロンブラ トゥ セイ
ロンブラ ロンブラ トゥ セイ デル レ

(ABIGAILLE)
オー デッランビタ グロリア
ジョルノ トゥ セイ ヴェヌート !

(NABUCCO)
アイ ミゼロ !

(ABIGAILLE)
アッサイ ピゥ ヴァーレ イル ソッリオ
ケ ウン ジェニトル ケ ウン ジェニトル ペルドゥート


(NABUCCO)
アー !

(ABIGAILLE)
アルフィネ カドランノ イ ポポリ
ディ ヴィレ スキアヴァ ディ ヴィレ スキアヴァ アル ピエ

(NABUCCO)
アイ ミゼランド ヴェッリオ !

(ABIGAILLE)
カドランノ アル ピエ

(NABUCCO)
ロンブラ トゥ セイ デル レ

(ABIGAILLE)
スィー カドランノ アル ピエ

(NABUCCO)
アイ ミゼランド ヴェッリオ !
ロンブラ トゥ セイ デル レ
アイ ミゼランド ヴェッリオ !
ロンブラ アー ロンブラ ソン イオ
ソン イオ デル レ

(ABIGAILLE)
アルフィネ カドランノ イ ポポリ
ディ ヴィレ スキアヴァ アル ピエ
アルフィネ カドランノ イ ポポリ
ディ ヴィレ スキアヴァ アル ピエ

(NABUCCO)
アイ ミゼロ !

(ABIGAILLE)
アル ピエ

(NABUCCO)
アイ ミゼロ !

(ABIGAILLE)
アル ピエ

(NABUCCO)
ロンブラ ソン デル レ

(ABIGAILLE)
アル ピエ

(NABUCCO)
アイ ミゼロ !

(ABIGAILLE)
アル ピエ

(NABUCCO)
ロンブラ ソン デル レ

(ABIGAILLE)
アル ピエ

●日本語訳●
(NABUCCO)
おお、これほどの恥辱が加わることか
この私の白髪に!
無駄に右手が
恐れられた剣を握るだけ
ああ、憐れな老人だ!
お前は、王の亡霊にすぎない。
(ABIGAILLE)
おお、切望した栄光の
日よ、お前はついに来た!

(NABUCCO)
ああ、惨めだ!

(ABIGAILLE)
玉座は、ずっと価値がある
失った父親よりも

(NABUCCO)
ああ!

(ABIGAILLE)
ついに民もひれ伏すだろう
卑しい奴隷の足元に

(NABUCCO)
ああ、憐れな老人だ!
(ABIGAILLE)
足下にひれ伏すだろう
(NABUCCO)
お前は、王の亡霊にすぎない。

(ABIGAILLE)
そう、足下にひれ伏すだろう
(NABUCCO)
ああ、憐れな老人だ!
お前は、王の亡霊にすぎない。

(ABIGAILLE)
ついに民もひれ伏すだろう
卑しい奴隷の足下に

(NABUCCO)
ああ、惨めだ!

(ABIGAILLE)
足下に

(NABUCCO)
ああ、惨めだ!

(ABIGAILLE)
足下に

(NABUCCO)
お前は、王の亡霊にすぎない。

(ABIGAILLE)
足下に

●ヒアリングに使用したCD●
歌劇『ナブッコ』全曲(リッカルド・ムーティ指揮/フィルハーモニア管弦楽団)








2018年4月18日水曜日

Nr.451 「城へと橋は Zur Burg führt die Brücke」(楽劇『ラインの黄金』から)


●曲目解説●
フローがワルハラ城まで虹の橋をかけ、神々に入場を促す。 

●難易度●
(易)
ツーア ブルク フュールト ディー ブリュッケ
ライヒト ドホ フェスト オイレム フース
ベシュライテット キューン イーレン シュレックローゼン プファート !

●日本語訳●
城へと橋は通じています。
軽いけれど、あなた方の足には十分、耐えられます。
堂々と渡って下さい、この恐れる必要のない道を!

●ヒアリングに使用したCD●
楽劇『ラインの黄金』(カール・ベーム指揮/バイロイト祝祭管弦楽団)





2018年4月11日水曜日

Nr.450 「この場を去るわけには Ah ! non poss'io partire」(歌劇『カプレーティとモンテッキ』第2幕から)


●曲目解説●
ロレンツォに勧められて、仮死の薬を飲んだジュリエッタが、直後に現れた父カペッリオに、「テバルドと一緒に行け」という命令に背き、先に死んでいくことの許しを乞う。

●難易度●
(易)
アー ! ノン ポッスィオ パルティーレ
プリヴァ デル トゥオ ペルドノ
プレッソ アッラ トンバ イオ ソノ
アー ! ダンミ ウン アンプレッソ アルメノ
パーチェ ウナ ヴォルタ アッリレ...
パーチェ アド ウン コル ケ ムオレ...
ドルマ オンニ トゥオ フローレ
デル ミオ セポルクロ イン セン
アー ! パドレ ミオ
ペルドナ ウン コル ケ ムオル
アー ! ペルドナ ウン コル ケ ムオル
♪ 
アー ! ノン ポッスィオ パルティーレ
プリヴァ デル トゥオ ペルドノ
プレッソ アッラ トンバ イオ ソノ
アー ! ダンミ ウン アンプレッソ アルメノ
パーチェ ウナ ヴォルタ アッリレ
パーチェ アド ウン コル ケ ムオレ
ドルマ オンニ トゥオ フローレ
デル ミオ セポルクロ イン セン
アー ! パドレ ミオ
ペルドナ ウン コル ケ ムオル
アー ! ペルドナ ウン コル ケ ムオル

●日本語訳●
この場を去るわけにはいきません、
お父様のお許しを得られぬままに。
私にはもう死が間近に迫っています。
せめて、私を抱きしめて下さい。
もう一度、お怒りを鎮めて
死んでいく者に安らぎをお与え下さい。
そして、死んだ私のお墓の前では
あらゆる怨みをお忘れになって下さい。
ああ、お父様、死んでいく者を
お許し下さい。
 ♪
この場を去るわけにはいきません、
お父様のお許しを得られぬままに。
私にはもう死が間近に迫っています。
せめて、私を抱きしめて下さい。
もう一度、お怒りを鎮めて
死んでいく者に安らぎをお与え下さい。
そして、死んだ私のお墓の前では
あらゆる怨みをお忘れになって下さい。
ああ、お父様、死んでいく者を
お許し下さい。

●ヒアリングに使用したCD●
歌劇『カプレーティとモンテッキ』全曲(R・ムーティ/コヴェント・ガーデン王立歌劇場)