2008年7月20日日曜日

Nr.12 「僕は、お客を招待するのが Ich lade gern mir Gäste ein」(オペレッタ『こうもり』第2幕から)


●解説●
退屈を紛らわすため、自宅で夜会を催したオルロフスキー公爵が、アイゼンシュタインに「今夜は無礼講でいきましょう。楽しくやって下さい」と歌う。

●難易度●



イヒ ラーデ ゲルン ミーア ゲステ アイン
マン レープト バイ ミーア レヒト ファイン
マン ウンテルヘルト ズィヒ ヴィー マン マーク
オフト ビス ツム ヘレン ターク!
ツヴァール ラングヴァイル イヒ ミヒ シュテーツ ダバイ
ヴァス マン アオホ トライプト ウント シュプリヒト
オー インデス ヴァス ミーア アルス ヴィルト シュテート フライ
ドゥルト イヒ バイ ゲステン ニヒト!
ウント ゼーエ イヒ エス アンニュイールト
ズィヒ イエーマント ヒーア バイ ミーア
ゾー パック イヒ イーン ガンツ ウンジェニールト
ヴェルフ イーン ヒナオス ツーア テューア
ゾー パック イヒ イーン ガンツ ウンジェニールト
ヴェルフ イーン ヒナオス ツーア テューア
ウント フラーゲン ズィー イヒ ビッテ
ヴォルム イヒ ダス デン トゥー?
ヴォルム イヒ ダス デン トゥー?
ズ イスト マール バイ ミーア ゾー ズィッテ
シャカン ア ソン グー!
ズ イスト マール バイ ミーア ゾー ズィッテ
シャカン ア ソン グー!

ヴェン イヒ ミット アンデルン ズッツ バイム ヴァイン
ウント フラッシュ ウム フラッシュ レーア
ムス イエーダー ミット ミーア ドゥルスティヒ ザイン
ゾンスト ヴェーアデ グロープ イヒ ゼーア!
ウント シェンケ グラース ウム グラース イヒ アイン
ドゥルト イヒ ニヒト ヴィーデルシュプルフ
ニヒト ライデン カン イヒス
ヴェン ズィー シュライン
イヒ ヴィル ニヒト ハープ ゲヌーク!
ヴェア ミーア バイム トリンケン ニヒト パリールト
ズィヒ ツィーレット ヴィー アイン トロップフ
デン ヴェルフェ イヒ ガンツ ウンジェニールト
ディ フラッシュ アン デン コップフ
デン ヴェルフェ イヒ ガンツ ウンジェニールト
ディ フラッシュ アン デン コップフ
ウント フラーゲン ズィー イヒ ビッテ
ヴォルム イヒ ダス デン トゥー?
ヴォルム イヒ ダス デン トゥー?
ズ イスト マール バイ ミーア ゾー ズィッテ
シャカン ア ソン グー!
ズ イスト マール バイ ミーア ゾー ズィッテ
シャカン ア ソン グー!

●日本語訳●
僕は、お客を招待するのが好きなんだ。
お客も、ここでは楽しく過ごしてくれる。
みんな好き好きに、そして、ときには朝まで遊んでいく!
でも僕はいつも退屈している、お客が何をしても、何を話しても。
しかし、主人の僕には許されても客には許されぬことがある!
退屈そうにしている客をここで見つけたら、
遠慮せず、つかまえて表に放り出す。
客は聞く。
「どうして、そうするのか?」と。
だが、これはこの家の掟なんだ。
だれでも好きなようにすると!

僕が酒の席に着いたら、
相手はだれであろうと、僕と一緒に次々、グラスを飲み干さなければならない。
さもないと、僕は怒る!
僕が次々と酒を注ぐときは、言ってはならない、
「嫌!」と。
僕が嫌いなのは、「もう結構、たくさんです!」という言葉だ。
酒席で僕の言うことを聞かず、気取っているヤツがいたら、
僕は遠慮することなく、そいつの頭にビンを投げつけてやる。
そいつは聞く。
「どうして、そうするのか?」と。
だが、これはこの家の掟なんだ。
だれでも好きなようにすると!

●ヒアリングに使用したCD●
オペレッタ『こうもり』全曲(ニコラウス・アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルヘボウ管絃楽団)




2008年7月13日日曜日

Nr.11 「奥様、記録帳とはこれのこと Madamina, il catalogo è questo」(歌劇『ドン・ジョヴァンニ』第1幕から)


●解説●
ドン・ジョヴァンニがこれまで誘惑した各種各様な女性のリストを見せながら、怒りが収まらないエルヴィーラをレポレッロが慰める。                                 

●難易度●

 

マダミーナ イル カターロゴ エ クエスタ
デッレ ペッレ ケ アモ イル パドロン ミオ
ウン カターロゴ エッリ エ ケ オ ファッティオ
オッセルヴァーテ レッジェーテ コン メ
オッセルヴァーテ レッジェーテ コン メ
インニターリア セイチェント エ クアランタ
イン ラマンニャ ドゥエチェント エ トレントゥーナ
チェント イン フランチア イン トゥルキーア ノヴァントゥーナ
マ イン イスパンニャ マ イン イスパンニャ ソン ジャ ミッレ エ トレ
ミッレ エ トレ
ミッレ エ トレ

ヴァン フラ クエステ コンタディーネ
カメリエーレ チッタディーネ
ヴァン コンテッセ バロネッセ
マルケザーネ プリンチペッセ
エ ヴァン ドンネ ドンニ グラード
ドンニ フォルマ ドンニ エタ
ドンニ フォルマ ドンニ エタ
インニターリア セイチェント エ クアランタ
イン ラマンニャ ドゥエチェント エ トレントゥーナ
チェント イン フランチア イン トゥルキーア ノヴァントゥーナ
マ マ マ イン イスパンニャ マ イン イスパンニャ ソン ジャ
ミッレ エ トレ
ミッレ エ トレ
ミッレ エ トレ

ヴァン フラ クエステ コンタディーネ
カメリエーレ チッタディーネ
ヴァン コンテッセ バロネッセ
マルケザーネ プリンチペッセ
エ ヴァン ドンネ ドンニ グラード
ドンニ フォルマ ドンニ エタ
ドンニ フォルマ ドンニ エタ
ドンニ フォルマ ドンニ エタ

ネッラ ビオンダ エッリ ア ルザンツァ
ディ ロダール ラ ジェンティレッツァ
ネッラ ブルーナ ラ コスタンツァ
ネッラ ビアンカ ラ ドルチェッツァ
ヴオル ディンヴェルノ ラ グラッソッタ
ヴオル デスターテ ラ マグロッタ
エ ラ グランデ マエストーザ
エ ラ グランデ マエストーザ
ラ ピッチーナ ラ ピッチーナ ラ ピッチーナ ラ ピッチーナ 
ラ ピッチーナ
ラ ピッチーナ ラ ピッチーナ ラ ピッチーナ ラ  ピッチーナ
エ オンニョル ヴェッツォーザ
エ オンニョル ヴェッツォーザ
エ オンニョル ヴェッツォーザ
デッレ ヴェッキエ ファ コンクイスタ
ペル ピアチェル ディ ポルレ イン リスタ
マ バッスィオン プレドミナンテ
エ ラ ジョヴィン プリンチピアンテ
ノン スィー ピッカ セ スィア リッカ
セ スィア ブルッタ セ スィア ベッラ
セ スィア ブルッタ セ スィア ベッラ
プルケ ポルティ ラ ゴンネッラ
ヴォイ サペーテ クエル ケ ファ
ヴォイ サペーテ クエル ケ ファ
プルケ ポルティ ラ ゴンネッラ
ヴォイ サペーテ クエル ケ ファ
ヴォイ サペーテ ヴォイ サペーテ クエル ケ ファ
クエル ケ ファ クエル ケ ファ
ヴォイ サペーテ クエル ケ ファ

●日本語訳●
奥様、うちの旦那がものにした美人の記録帳とは、これのことです。
あっしが作りました、旦那の記録帳、
ようく、ご覧下さい、一緒に読んで下さい。
イタリアでは640人、ドイツでは231人
フランスで100人、トルコで91人、
おまけにスペインではもう既に1003人ですよ。

この中には村娘も、女中や町の女たちもいれば、
伯爵夫人や男爵夫人も、侯爵夫人やお姫様も
それに、ありとあらゆる地位の、姿格好、年齢の女たちがいます。

イタリアでは640人、ドイツでは231人
フランスで100人、トルコで91人、
おまけにスペインではもう既に1003人ですよ。

この中には村娘も、女中や町の女たちもいれば、
伯爵夫人や男爵夫人も、侯爵夫人やお姫様も
それに、ありとあらゆる地位の、姿格好、年齢の女たちがいます。

ブロンドの娘には上品さを褒めそやし、
鳶色の髪の女には貞淑さを、白髪にはその優しさを。
冬には、ふくよかな女を好み、夏はスリムな女を好む。
大柄の女は厳しく、小柄の女はいつも愛嬌たっぷり。
年増を征服するのは、リストの数を増やす楽しみのため。
彼がご執心なのはおぼこ娘。
貧乏人であろうと、金持ちであろうと、
醜い女であろうと、美人であろうと、
要はスカートをはいてさえいれば彼が何をするかは、あなたもご存知のはず。

●ヒアリングに使用したCD●
歌劇『ドン・ジョヴァンニ』全曲(リッカルド・ムーティ指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団)




2008年7月7日月曜日

Nr.10 「氷に身を閉ざしたあなたも Tu che di gel sei cinta」(歌劇『トゥーランドット』第3幕から )


●解説●
拷問に耐えるリゥが「冷たい姫の心も王子様の熱い愛の炎に融けるだろう」と予言。衛兵の短剣を奪って自害する。

●難易度●



トゥ ケ ディ ジェル セイ チンタ
ダ タント フィアンマ ヴィンタ
ラメライ アンケ トゥ!
ラメライ アンケ トゥ!
プリーマ ディ クエスタ アウローラ
イオ キウード スタンカ リ オッキ
ペルケ エッリ ヴィンカ アンコーラ
エッリ ヴィンカ アンコーラ
ペル ノン ペル ノン ヴェデルロ ピゥ!
プリーマ ディ クエスタ アウローラ
ディ クエスタ アウローラ
イオ キウード スタンカ リ オッキ
ペル ノン ペル ノン ヴェデルロ ピゥ!

●日本語訳●
氷に身を閉ざしたあなたも、あの炎には負けるでしょう、
あなたも、あの方を愛するようになるでしょう。

この夜が明ける前に、疲れた私は目を閉じます、
あの人は、もう一度、勝つでしょうから。
そう、もう一度、勝つでしょうから。
そしたら、私はあの人にもう会いたくない。
この夜が明ける前に、疲れた私は目を閉じます、
あの人に二度と会わないために!

●ヒアリングに使用したCD●
歌劇『トゥーランドット』全曲(エーリッヒ・ラインスドルフ/ローマ歌劇場管弦楽団)




2008年7月1日火曜日

Nr.9 「酒を飲み干そう! Libiam, Libiam ne' lieti calici」(歌劇『椿姫』第1幕より)


●解説●
ヴィオレッタの夜会に初めて招かれたアルフレードが、一同から乾杯の歌を求められて歌う。

●難易度●



(アルフレード)
リビアム リビアム ネ リエーティ カーリチ
ケ ラ ベッラッツァ インフィオーラ
エ ラ フッジェーヴォル フッジェーヴォル オーラ
スィンネブリ ア ヴォルッタ
リビアム ネ ドルチ フレーミティ
ケ スッシタ ラモーレ
ポイケ クエロッキオ アル コーレ
オンニポテンテ ヴァ
リビアーモ アモール アモール フラ イ カーリチ
ピゥ カルディ バーチ アヴラ

(ヴィオレッタ)
トラ ヴォイ トラ ヴォイ サプロ ディヴィーデレ
イル テンポ ミオ ジョコンド
トゥット エ フォッリーア フォッリーア ネル モンド
チオ ケ ノン エ ピアチェル
ゴディアム フガーチェ エ ラピド
エ イル ガウディオ デッラモーレ
エ ウン フィオル ケ ナッシェ エ ムオーレ
ネ ピゥ スィ プオ ゴデル
ゴディアム チンヴィータ チンヴィータ ウン フェルヴィド
アッチェント ルズィンギエル

ラ ヴィータ エ ネル トリプディオ

(アルフレード)
クアンド ノン サミ アンコーラ

(ヴィオレッタ)
ノル ディータ ア キ リンニョラ

(アルフレード)
エ イル ミオ デスティン コズィ

(全員)
ゴディアム ラ タッツァ エ イル カンティコ
ラ ノッテ アッベッラ エ イル リーゾ
イン クエスト パラディーセ
ネ スコプラ イル ヌオヴォ ディ


●原語歌詞●
ALFREDO
Libiam, Libiam ne' lieti calici
Che la bellezza infiora,
E la fuggevol, fuggevol ora
S'inebri a voluttà.
Libiam ne' dolci fremiti
Che suscita l'amore,
Poiché quell'occhio al core
Onnipotente va.
Libiamo, amor, amor fra i calici
Più caldi baci avrà.
 
VIOLETTA
Tra voi, Tra voi saprò dividere
Il tempo mio giocondo;
Tutto è follia, follia nel mondo
Ciò che non è piacer.
Godiam, fugace e rapido
È il gaudio dell'amore;
È un fior che nasce e muore,
Né più si può goder.
Godiam c'invita, c'invita un fervido
Accento lusinghier.

VIOLETTA
La vita è nel tripudio.

Quando non s'ami ancora.

VIOLETTA
Nol dite a chi l'ignora.
 
È il mio destin così

TUTTI
Godiam la tazza e il cantico
La notte abbella e il riso;
In questo paradise
Ne scopra il nuovo dì.


●日本語訳●
(アルフレード)
酒を飲み干そう、楽しいグラスで。
喜びの花と飾るグラスで、そして、はかないときを、快楽に委ねよう。
グラスを干そう、優しきおののきのうちに、愛を呼び覚ます。
あの眼差しこそ、この胸には全能なのだから。
グラスを干そう、愛こそ熱いグラスの間に、この上なく口づけを得るだろう。

(ヴィオレッタ)
皆さんと一緒に分かつことができますね、楽しいときを。
この世で喜びでないものは、みんな、くだらないものです。
楽しみましょう、はかなく素早いのが愛の喜びです。
それは咲いてしぼむ花、二度と楽しむことはできません。
楽しみましょう、激しく心地よい調べが私たちを誘っているのですわ。

人生は楽しみの中にあるのだわ。

(アルフレード)
まだ愛を知らないときは。

(ヴィオレッタ)
愛を知らない者に言われても。

(アルフレード)
それが私の定め。

(全員)
楽しみましょう、グラスと歌を。
夜が輝きを増し、微笑むと、この楽園に新しい一日がやって来る。

●ヒアリングに使用したCD●
歌劇『椿姫』全曲(ロリン・マゼール指揮/ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団)