ページ

2015年4月14日火曜日

Nr.330 「男爵の令嬢たちをお訪ねしたのですが Del baron le figlie io chiedo」(歌劇『シンデレラ』第1幕から)



●解説●
王子が従者に変装しているとも知らず、アンジェリーナが促されるままに自身の惨めな境遇を語り始めるが、二人の姉の呼ぶ声ですぐに現実に引き戻される。



●難易度●
(やや難)



RAMIRO
デル バロン フィッリエ イオ キエド
ドヴェ ソン ? クイ ノン ヴェド


CENERENTOLA
スタン ディ ネッラルトレ スタンツェ
スタン ディ ネッラルトレ スタンツェ
オル ヴェッランノ アッディオ スペランツェ


RAMIRO
ディ グラツィエ ヴォイ スィエテ ?


CENERENTOLA
イオ ソノ ? エー ノン


RAMIRO
ノル サペーテ ?
ノル サペーテ
?


CENERENTOLA
クアスィ
クエル パドレ ノン パドレ
オンデ ポイ ドゥエ ソレッレ
エラ ヴェドヴァ ミア マドレ
マドレ アンコル ディ クエッレ !
クエスト パドレ ピエン ドルゴッリオ

スタ ヴェデレ ミンブロッリオ
スタ ヴェデレ ミンブロッリオ
デー ! スクサーテ ペルドナーテ
アッラ ミア センプリチタ


RAMIRO
セデューセ ミンナモラ
クエッラ スア センプリチタ
セデューセ ミンナモラ
クエッラ スア センプリチタ


CENERENTOLA
スタ ヴェデレ ミンブロッリオ
デー ! スクサーテ ペルドナーテ
アッラ ミア センプリチタ


RAMIRO
セデューセ ミンナモラ
クエッラ スア センプリチタ
セデューセ ミンナモラ
クエッラ スア センプリチタ



MAGNIFICO, CLORINDA, TISBE
チェネレントラ
チェネレントラ
ダ メ





RAMIRO
クアンテ ヴォチェ コゼ ?
クアンテ ヴォチェ コゼ
?


CENERENTOLA
ポネンテ エド レヴァンテ
シロッコ トラモンタナ
ノン カルマ ウン ソロ イスタンテ
トゥット トゥット トッカ


RAMIRO
クエッラッチェント クエル センビアンテ
ウナ コザ ソヴル ウマナ
イオ ペルド イン クエスティタンテ
ジア ピゥ メ ノン トロヴォ イン メ



CENERENTOLA
スィンニョレ

MAGNIFICO, CLORINDA, TISBE
チェネレントラ
チェネレントラ
ダ メ




CENERENTOLA
ヴェンゴ ヴェンゴ アッディオ スィンニョレ
アー ! ラッショ プロプリオ イル コレ
クエスト コル ピゥ ミオ ノン


RAMIRO
インノチェンツァ ! カンドレ !
アー ! ラッショ プロプリオ イル コレ

クエスト コル ピゥ ミオ ノン


CENERENTOLA
アー ! ラッショ プロプリオ イル コレ
クエスト コル ピゥ ミオ ノン


RAMIRO
インノチェンツァ ! カンドレ !
アー ! ラッショ プロプリオ イル コレ

クエスト コル ピゥ ミオ ノン エ



●日本語訳●
RAMIRO
男爵の令嬢たちをお訪ねしたのですが、
どこにいらっしゃるのですか?


CENERENTOLA
あちらの部屋です。
すぐにお見えになるでしょう。


RAMIRO
ところで失礼ですが、あなたは?


CENERENTOLA
私が誰かって? ああ、わかりませんわ。


RAMIRO
わからない?


CENERENTOLA
本当のところはわからないのです。
父親である人は父親ではなく
それに、二人の姉というのも

私の母は未亡人で

でも、その二人の姉の母でもなく

父親は大変、傲慢で

ああ! ごめんなさい、

お許し下さい、
私の愚かさを。


RAMIRO
この彼女の純真さが
僕を引きつけ、恋心をかき立てる。


CENERENTOLA
ああ! ごめんなさい、
お許し下さい、
私の愚かさを


RAMIRO
この彼女の純真さが
僕を引きつけ、恋心をかき立てる。


CLORINDA, TISBE, MAGNIFICO
チェネレントラ、
来てくれ。


RAMIRO
みんな声を揃えて、いったい何が?


CENERENTOLA
西へ東へ、
南へ北へ。
一瞬たりとも休まるときがないの。


RAMIRO
あの言葉、あの表情。
天上のものに違いない。
僕は今、この瞬間に自分を見失い、
もう自分が誰だかわからない。


CENERENTOLA
旦那様。


CLORINDA, TISBE, MAGNIFICO
チェネレントラ、
来てくれ。


CENERENTOLA
行きます、行きますよ。さようなら、旦那様。
ああ! まさに心が飛び立っていくよう。
この心は、もはや私のものではないのだわ。


RAMIRO
何と清純な! 何と純真な!
ああ! まさに心が飛び立っていくようだ。
この心は、もはや僕のものではないのだ。


CENERENTOLA
ああ! まさに心が飛び立っていくよう。
この心は、もはや私のものではないのだわ。


RAMIRO
何と清純な! 何と純真な!
ああ! まさに心が飛び立っていくようだ。
この心は、もはや僕のものではないのだ。


●ヒアリングに使用したCD
歌劇『シンデレラ』全曲 (ネヴィル・マリナー/アカデミー室内管弦楽団)






0 件のコメント:

コメントを投稿