ページ

2018年6月16日土曜日

Nr.457 「父は私に剣をくれると約束した Ein Schwert verhieß mir der Vater」(楽劇『ワルキューレ 』第1幕から)


●曲目解説●
フンディングとの翌日の決闘を控え、ジークムントが、「窮地のときには剣を授ける」と言っていた父ヴェルゼの約束を思い出す。

●難易度●
(易)
アイン シュヴェーアト フェアハイス ミーア デア ファーター
イヒ フェンド エス イン ヘーヒスター ノット
ヴァッフェンロス フィール イヒ イン ファインデス ハオス
ゼイナー ラッヒェ プファンド
ラステ イヒ ヒーア
アイン ヴァイプ ザー イヒ
ヴォンニヒ ウント ヘーア
エントツュッケント バンゲン ツェールト マイン ヘルツ
ツー デア ミヒ ヌン ゼーンズフト ツィート
ディ ミット ズューセム ツァオバー ミヒ ゼールト
イム ツヴァンゲ ヘールト ズィー デア マン
デア ミヒ ヴェーアローセン ヘーント !
ヴェルゼ ! ヴェルゼ !
ヴォー イスト ダイン シュヴェーアト ?
ダス シュタルケ シュヴェーアト
ダス イム シュトゥルム イヒ シュヴェンゲ
ブリヒト ミーア ヘルフォア アオス デア ブルスト
ヴァス ヴューテンド ダス ヘルツ ノホ ヘクト ?
 ♪
ヴァス グライスト ドルト ヘル
イム グリンマーシャイン ?
ヴェルヒ アイン シュトラール ブリヒト
アオス デア エッシェ シュタム ?
デス ブリンデン アオゲ ロイヒテット アイン ブリッツ
ルスティヒ ラハト ダ デア ブリック
ヴィー デア シャイン ゾー ヘーア ダス ヘルツ ミーア ゼンクト !
イスト エス デア ブリック デア ブリューエンデン フラオ
デン ドルト ハフテンド ズィー ヒンター ズィヒ リース
アルス アオス デム ザール ズィ シート ?
ネヒティゲス ドゥンケル デックテ マイン アオグ
イーレス ブリッケス シュトラール シトライフテ ミヒ ダー
ヴェルメ ゲヴァン イヒ ウント ターク
 ♪
ゼーリヒ シーエン ミーア デア ゾンネ リヒト
デン シャイテル ウムグリス ミーア イーア ヴォンニガー グランツ
ビス ヒンター ベルゲン ズィー ザンク
ノホ アインマル ダー ズィー シート
トラーフ ミヒ アーベンツ イーア シャイン
ゼルブスト デア アルテン エッシェ シュタム
エアグレンツテ イン ゴルトナー グルート
ダー ブライヒト ディー ブリューテ
ダス リヒト フェアリーシュト
ネヒティゲス ドゥンケル デックト ミーア ダス アオゲ
ティーフ イン デス ブーゼンス ベルゲ
グリムト ヌーア ノホ リヒトローゼ グルート

●日本語訳●
父は私に剣をくれると約束した。
苦境の極みの最中に見つかると言ってくれたが
今、私は武器を失って、敵の家の中へ倒れ込み、
敵の復讐の人質として
ここで休んでいる。
私が見た女は
心を楽しませ、しかも気高く、そのためか、
うっとりさせる不安がこの胸を突き刺す。
憧れの想いが、あの女へと私を惹きつけ、
甘い魅力で悩ませる。
武器を持たない私を嘲笑する、あの男は、
彼女を無理矢理に自分のものにしている!
ヴェルゼ! ヴェルゼ!
あなたの剣はどこにあるのか?
怒りに燃える心の思いが
胸の中からほとばしり出るとき、
荒々しく振りかざすべき
その剣はどこにあるのか?

あそこできらめいているのはなんだ?
おののく光の中で。
なんという光が射していることか?
トネリコの幹から。
ものが見えなかった、私の目に稲光がひらめいた
かと思うと、眼差しが楽しく微笑んでいる。
なんと気高く私の胸を焦がす光だ!

花のような、あの女の眼差しなのだろうか、
彼女が広間を去ったとき、残していった。
その眼差しが今、光っているのだろうか?
夜の暗さが私の目を覆ったとき、
彼女の眼の光が私をかすめたかと思うと、
暖かさと昼の明るさを感じた。

太陽の光が幸福な色で射してきて、
喜ばしい輝きが頭上を明るく包んだが、
やがて、山の彼方に沈んでいった。
太陽が去ったとき、もう一度、
夕闇の中で、その光が射したかと思うと、
あのトネリコの老いた樹の幹さえ、
金色に燃えて輝いた。
今はその華やかさも色褪せ、
光も消えて、
夜の暗さが私の目を覆っているが、
胸の奥底に潜みながら、
ただ光のない熱だけが燃え続けている。

●ヒアリングに使用したCD●
楽劇『ワルキューレ』全曲(カール・ベーム指揮/バイロイト祝祭管弦楽団)






0 件のコメント:

コメントを投稿