このブログでは、オペラの有名なアリアを毎週1曲ずつカタカナに直して紹介しています。イタリア語やドイツ語を習わないで”原語”でアリアを歌いたいと思っている人集まれ~! 10年かけて、500曲を公開予定です。 〈第1週〉ヴェルディ 〈第2週〉プッチーニ、ロッシーニなどのイタリア・オペラ 〈第3週〉モーツァルト 〈第4週〉オペレッタ&ワーグナーなどドイツ・オペラ のローテーションで紹介しています。
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2010年8月23日月曜日
Nr.108 「ターヨの岸で Von des Tajo Strand 」(オペレッタ『ジプシー男爵』第3幕から)
●解説●
スペイン戦線から凱旋したジュパーンが、待っていたみんなに戦線での怪しげな手柄話を繰り広げる。
●難易度●
☆
Ω歌手の聴き比べは、こちら。
♪
フォン デス ターヨ シュトラント
ヴォー ミット シュタルカー ハント
ヴィーア ディー ファインデ モーレス ゲレーアト
ザッパーメント ズィント ヴィーア ハイムゲケーアト
ライヒ ミット ルーム ベシェーアト
ナーメン ミット ヴァス デス ミットネーメンス ヴェーアト
ゾー アイン クリーク イスト アイン グラオス
ゴット セイ ダンク ダス エーア アオス
ダス ゲズント イヒ デン ハイムヴェーク ノホ ファント
ニヒト アイン ヒープ シュレックテ ミヒ
ニヒト アイン シュス ニヒト アイン シュティヒ
ヌーア マイン タインティス ア ビッセアル フェアブラント
ヌーン ゲシュヴィント グリュース ディヒ ゴット
フロイント ウント キント グリュース ディヒ ゴット
アレ フィント イヒ ヴィーダー シェーン バイナント
ヤー ヤー
♪
ギープ アハト エス クラハト
シュライト ミヒ アイン シュパーニアー アン
シース ドゥ ヌーア ツー
イヒ ビュック ミヒ ヴィー イヒ カン
ザイン ゲヴェール イスト レール
イヒ ライス イームス アオス デア ハント
ウント ハオ ゲナオ イーン ミッテン アオスアイナント
バルダオツ
デア カオツ ダー リークト ミヒ モイゼルシュタート
イヒ フィント ゲシュヴィント ダス クラインゲルト
ダス エーア ハット
オーホー ヘル カメラート
ウム アレス ヴェールス ア シャード
ウント ズーフ イーン ドゥルヒ ビス アオフ ディー レッツテ ナート
ゾー マッハ イヒス ヴォール アイン ドゥッツェントマール
バイム ファイント アオホ イスツ ミーア ガンツ エガール
フレムダー ヘルト グリュース ディヒ ゴット
ウーア ウント ゲルト グリュース ディヒ ゴット
ヴェン マン フェルト イスト アレス レーラー タント
ヤー ヤー
♪
アインマール スカンダール
ロックト ミヒ アイン シュパーニッシュ ヴァイプ
ホラ ニクス ダー ザーク イヒ ドライ シュリット フォム ライプ
ドホ ツィルプト ウント ヴィルプト ウム ツァールテ リーベ ズィー
ダー ツァイク イヒ グライヒ ミヒ ヴィーダー アルス ジェニー
イム ヌー ペル ドゥ ヴァール イヒ ミット イーア ガラント
ズィー ガープ フェアリープト ミーア イーレ ヴァイセ ハント
ドラオフ シュテックト アイン ディアマント
デン ザンフティヒ イーア エントヴァント
ヒーア トラーク イヒ イーン アルス トイエレス リーベスファント
ゾー マハト シュラオ イヒス ユーバーアル
バイム ファイント ヴァール ミーア ダス ガンツ エガール
ウント アイン ヤーデス マール ブリープ イヒ ハルト ヴィー シュタール
カイン ゾルダート デア グライヒ ミーア エス トゥート
ザッペルメント
デン ディー ヴァイバーブルート ダンク デア ゾンネングルート
ハット ドルト フリュッスィヒ ラーヴァ イム ブルート
マンヒェ ドンナ ツヴァール ムデルザオバー ヴァール
ドホ マイン ヘルツ タプファー シュテーツ ヴィーダーシュタント
ウント ミット イェーダー ブリープ イヒ アルス ヘルツェンスディープ
ヌーア ゾー ガンツ オーバーフレヒリヒ ベカント
エイネン シュマッツ グリュース ディヒ ゴット
リーバー シャッツ グリュース ディヒ ゴット
カイネン プラーツ ハット ディー リープ イム ファインデスラント
ナイン ナイン
●日本語訳●
ターヨの岸で
腕を奮って、敵を大いにやっつけた。
そして、故国に帰って来た。
大きな手柄を立て、功績があった。
こんな戦争は真っ平。
終わって、家に帰れるのはありがたい。
鉄砲玉も銃剣も私を驚かさなかった。
ただ少し陽に焼けただけだ。
さあ、早く、
やあ、友だちよ、子供よ、
みんなに会えて嬉しいよ。
やあ。
「気をつけろ、ドンと行くぞ」と
スペイン兵が叫んだ。
「打つなら打て。
私はできるだけかがむぞ」。
彼の鉄砲は空だ。
私は彼の手からそれを奪い取る。
そして、彼を真正面からぶん殴る。
ドスン、パタン。
彼は倒れて身動きもできない。
わしは、彼がお小銭を持っているのが分かった。
「おやおや、友だち、
これは惜しいね」
そして、服の縫目まで探した。
こんなことは何回もやったよ。
相手が敵なのだから、何でもないことさ。
見知らぬ英雄よ、今日は。
時計とおカネよ、今日は。
死んだら、こんなものも皆、値打ちがない。
そうだとも。
それから一度は、恋の火遊び。
スペイン女が誘惑した。
「三歩離れて近寄るな!」と私は言う。
だけど彼女は誘惑する。
そこで私は女にかけての天才を発揮する。
すぐ仲よくなって、彼女は白い手を差し出す。
その指にはまったダイヤモンドを
私はそっと失敬した。
これがすなわち彼女の愛の印だよ。
こんな風に目をギョロつかせて、
獲物はないかと探し回る。
敵だろうが味方だろうが、お構いなし!
そして、いつも私は鉄のように固い。
私のような兵隊は、他にはないよ。
スペイン女は、太陽の強いせいか、
血の代わりに熔岩が体を流れている。
女はうどんのように真っ白だが、
私の心は勇敢に抵抗したぞ。
そして、どの女たちにも女たらしだという、ちょっとした名があったものさ。
キスを一つ、今日は。
かわいい人よ、今日は。
敵国では恋は
禁物だ!
●ヒアリングに使用したCD●
オペレッタ『ジプシー男爵』全曲(アッカーマン指揮フィルハーモニア管弦楽団)
2010年8月17日火曜日
Nr.107 「私がため息をついているときに Vedrò mentre io sospiro」(歌劇『フィガロの結婚』第3幕から)
●解説●
主人である自分を差し措いて召使いが幸福になることに納得できない伯爵が、フィガロとスザンナの間に横槍を入れることに喜びを見出す。
●難易度●
☆
♪
ヴェドロ メントレ イオ ソスピロ
フェリーチェ ウン セルヴォ ミオ
エ ウン ベン キンヴァン デズィオ
エイ ポッセデル ドヴラ
ヴェドロ ペル マン ダモーレ
ウニタ ア ウン ヴィレ オッジェット
キ イン メ デスト ウン アッフェット
ケ ペル メ ポイ ノン ア
ケ ペル メ ポイ ノン ア
♪
ヴェドロ メントレ イオ ソスピロ
フェリーチェ ウン セルヴォ ミオ
エ ウン ベン キンヴァン デズィオ
エイ ポッセデル ドヴラ
ヴェドロ ペル マン ダモーレ
ウニタ ア ウン ヴィレ オッジェット
キ イン メ デスト ウン アッフェット
ケ ペル メ ポイ ノン ア
ケ ペル メ ポイ ノン ア
ケ ペル ケ ペル ケ ペル ケ ペル
♪
アー ノ ラッシャルティ イン パーチェ
ノン ヴォ クエスト コンテント
トゥ ノン ナッシェスティ アウダーチェ
トゥ ノン ナッシェスティ アウダーチェ
ペル ダーレ ア メ トルメント
エ フォルセ アンコル ペル リデレ
ペル リデレ
ディ ミア インフェリチタ
ジア ラ スペランツァ ソーラ
デッレ ヴェンデッテ ミエ
クエスタニマ コンソラ
エ ジュビラル ミ ファ
エ ジュビラル
エ ジュビラル ミ ファ
♪
アー ノ ラッシャルティ イン パーチェ
ノン ヴォ クエスト コンテント
トゥ ノン ナッシェスティ アウダーチェ
ペル ダーレ ア メ トルメント
エ フォルセ アンコル ペル リデレ
ペル リデレ
ディ ミア インフェリチタ
ジア ラ スペランツァ ソーラ
デッレ ヴェンデッテ ミエ
クエスタニマ コンソラ
エ ジュビラル ミ ファ
エ ジュビラル
エ ジュビラル ミ ファ
エ ジュビラル
エ ジュビラル ミ ファ
エ ジュビラル ミ ファ
エ ジュビラル ミ ファ
●日本語訳●私がため息をついているときに
召使いが幸福になっている!
私が望んでも得られないものを
召使いが手に入れていいものか?
私をその気にさせておきながら
私に愛情を抱いていない女を
あんなつまらない奴と結びつけさせていいものか?
私がため息をついているときに
召使いが幸福になっている!
私が望んでも得られないものを
召使いが手に入れていいものか?
私をその気にさせておきながら
私に愛情を抱いていない女を
あんなつまらない奴と結びつけさせていいものか?
いや、そんなことは許せない、
満足させておくことなんて。
そのようには生まれついていないはずだ、
私に苦痛を与え、
私の不幸を笑うようには。
復讐を望むだけですでにこの魂は慰められ
私を喜ばせる。
いや、そんなことは許せない、
満足させておくことなんて。
そのようには生まれついていないはずだ、
私に苦痛を与え、
私の不幸を笑うようには。
復讐を望むだけですでにこの魂は慰められ
私を喜ばせる。
●ヒアリングに使用したCD●
歌劇『フィガロの結婚』全曲(リッカルド・ムーティ指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団)
2010年8月8日日曜日
Nr.106 「純白の衣装をまとい Meco all'altar di Venere」(歌劇『ノルマ』第1幕から)
●解説●
ポリオーネが、同行するフラヴィオに、アダルジーサを愛していることを告白する。
●難易度●
☆
Ω歌手の聴き比べは、こちら。
♪
メ コ アッラルタル ディ ヴェネーレ
エラ アダルジーザ イン ローマ
チンタ ディ ベンデ カンディデ
スパルサ ディ フィオル ラ キオマ
ウディア ディメネ イ カンティチ
ヴェデア フマル リ インチェンスィ
エラン ラピティ イ センスィ
ディ ヴォルッタデ エ アモル
エラン ラピティ イ センスィ
ディ ヴォルッタデ
ディ ヴォルッタデ エ アモル
クアンド フラ ノイ テッリビレ
ヴィエネ ア ロカルスィ ウノンブラ
ランピオ マンテル ドルイディコ
コーメ ウン ヴァポル リンゴンブラ
カーデ スッスーラ イル フォルゴーレ
ドゥン ヴェル スィー コプレ イル ジョルノ
ムト スィー スパンデ イントルノ
ウン セポルクラーレ オッロル
ピゥ ラドラータ ヴェルジーネ
イオ ノン ミ トローヴォ アッカント
ノド ダ ルンゲ ウン ジェミト
ミスト デ フィリ アル ピアント
エド ウーナ ヴォーチェ オッリビレ
エッケッジャ イン フォンド アル テンピオ
ノルマ コズィー ファ シェンピオ
ディ アマンテ トラディトル
●日本語訳●
純白の衣装をまとい、
髪に花を挿したアダルジーザが
ローマのヴィーナスの祭壇で私の傍らにいた。
聖歌に耳を傾け、聖なる香の香りに包まれて、
あの人は愛の喜びに浸っていた。
だが、そのとき、身震いするような気味の悪い幻が
私たちの間に割って入り、
あの人を、ドルイドの大きなマントで
煙のように包んでしまった。
祭壇には稲妻がきらめき、
あたりは闇に閉ざされ、
墓場のような静かな妖気が立ち昇った。
そして、そのとき、愛する花嫁の姿は
既に、私の傍らから消えていたのだ。
私の子どもたちの泣き声に混じって
しのび泣きの声を私は聞いた。
大きな声が寺院にこだまして、こう言った、
「これが、ノルマの、冷酷な恋人への復讐なのだ」と。
●ヒアリングに使用したCD●
歌劇『ノルマ』全曲(リッカルド・ムーティ/ラベンナ音楽祭管弦楽団)
Ψ このオペラの全曲動画は、こちら
2010年8月1日日曜日
Nr.105 「われらの魂に、愛と希望を呼び覚まし Dio che nell'alma infondere」(歌劇『ドン・カルロ』第1幕から)
●解説●
「エリザベッタへの愛を秘してフランドル救済に尽くすのが王子の使命」とドン・カルロを説き伏せるロドリーゴ。王子もその励ましに決心して、互いに変わらぬ友情を誓い合う。
●難易度●
☆
♪
ディオ ケ ネラルマ インフォンデレ
アモル ヴォレスティ エ スペメ
デスィオ ネル コーレ アチェンデレ
トゥ デイ ディ リベルタ
デスィオ ネル コーレ アチェンデレ
トゥ デイ ディ リベルタ
ジュリアム インスィエム ディ ヴィヴェレ
エ ディ モリーレ インスィエーメ
イン テッラ イン チェル コンジュンジェレ
チ プオ ラ トゥア ポンタ
アー
ディオ ケ ネラルマ インフォンデレ
アモル ヴォレスティ エ スペメ
デスィオ ネル コーレ アチェンデレ
トゥ デイ ディ リベルタ
デスィオ アチェンデレ
アチェンデレ ネル コーレ
トゥ デイ ディ リベルタ
●日本語訳●
われらの魂に愛と希望を呼び覚まそうとされた神よ。
自由の願いを心の内に燃やして下さらなければなりません。
私たちは誓います、ともに生き、死ぬことを。
地にあっても天にあっても、あなたの善意は私たちを結びつけることができるのです。
われらの魂に愛と希望を呼び覚まそうとされた神よ。
自由の願いを心の内に燃やしてくださらなければなりません。
●ヒアリングに使用したCD●
歌劇『ドン・カルロ』全曲(ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリンフィルハーモニー管弦楽団)